実は以前からクルマでの音楽や動画コンテンツの視聴用に使っていたモバイル回線がサービス終了してしまいまして、その代替えとして楽天モバイルを使い始めて1ヶ月が経過したので改めて感想を書いてみようと思います。
なお、導入の経緯などの記事はこちらをごらんください。
■まず、1円で購入したルーターの実力は?
まず、楽天モバイルの回線契約時に1円で買えるモバイルルーター、「Rakuten WiFi Pocket 2C」ですが、こちらは正直なところ至ってシンプルなルーターです。
外観はタッチ非対応の液晶画面と電源ボタンとWPS/ページ送りボタンのみ。
ルーター単体でできるのは通信量の確認、接続パスワードの確認、接続用QRコードの表示、技適情報の表示くらいですね。
あとは私は使っていませんが、ページ切り替えボタンの長押しでWPSでの接続もできるようです。
そしてルーターの設定画面を開くと各種設定がで、設定できる内容はポート開放やDMZの設定などは行えるようです。ただ、DHCPでのIP固定割り当てはできないようです。
そして、ルーターの実力についてですが、正直性能はあまり良くないようです。モバイルルーターとして通常使用で問題になることはありませんが、3台以上の端末で動画視聴やダウンロードなどの負荷のかかる通信を同時に行うと重くなることがあるようです。
まぁ、契約時に1円で買えますので、使ってみて不満があれば市販のもっと良いモバイルルーターを検討でも良いのではないでしょうか?
■回線品質について
回線品質については概ね良好で電波状態が良い場所であれば時間帯を問わず20~40Mbpsの通信速度が安定して出ています。この辺は使う地域によっても変わってくるとは思いますが、1ヶ月使っていて、屋外で使うぶんには特に通信が重いと感じることはほとんどありませんでした。
但し、楽天モバイルは1.7Ghzの周波数帯しか使用していない事も要因ではありますが、室内では他のキャリアと比べて電波が弱くなりがちな感じはしました。
こちらに関しててはプラチナバンドへの対応準備が進められており、速ければ2023年12月頃には運用開始されるとの事なので、後々解消されると思われます。
■通信規制について
楽天モバイルでは大容量通信時の規制に関しては「公平なサービス提供のため速度制御の場合あり」とだけ明記されております。
さて、実際に1ヶ月で約240GB程度、多い日は1日50GB弱を2日連続で使ったり、12時間程度連続してYoutube動画の視聴などもしましたが、通信規制とみられるような速度低下がみられる事はありませんでした。
絶対に無いとは言い切れませんが、これだけの使い方をして特に問題にならなかったので、大容量の通信でも安心して使うことができています。
■エリアについて
エリアに関しては通常利用では困ることはあまり無いと思います。楽天モバイルの基地局が充分に整備されていないエリアに関してはauのネットワークを利用して通信を行えるので、他のキャリアと比べてエリアが極端に狭いということはありません。
ただ、移動しながらの動画や音声のライブ配信(Youtubeライブ、ツイキャス、radikoなど)の試聴に関しては山間部などでは途切れることがありますが、こちらは他キャリアでも起きる現象ですが、以前使っていたau系MVNO回線とい比べたらちょっと切れる事が多いと思います。
なお、通常の音楽配信やYoutubeなどのライブではない通常の動画であればほとんど途切れることはありませんでした。
■総評
実際に使ってみた感想では単純に通信速度だけの比較てあればドコモ回線のほうが速いことが多いようですが、特にお昼休みなど重くなりやすい時間に関してはドコモより安定して速度は出てる感じはします。
エリア面や特に室内での利用では不安が残るのは確かにありますが、個人的には回線品質等は不満はありませんでした。
現時点(2023.9)では契約時の事務手数料や解約手数料、契約期間の縛りなどもありませんので、興味があるのであれば契約してみてダメだったら解約という選択肢もありかもしれませんね。