【レトロPC】パソコン黎明期のパソコン入門機の定番はコレだった!?

1980年代前半、パソコンは欲しくても安価なものでも8万円程度、標準的なものだと15万円程度していた中、一式3万円程度で揃う簡易パソコンが存在していました。

 

■その名前は・・・

ファミコンファミコンが通販できます中古 - 家庭用ゲームソフトこいつです(笑)みんな大好きファミコンです。

こちらにBASIC言語が搭載されたROMカセットとキーボードをセットにしたファミリーBASICというものが1984年に発売されました。前エントリで紹介したカシオPB-110と同じ年ですね。

ファミリーベーシック - Wikipedia

 

■ファミリーBASICとは

実はファミコンはメモリ容量がメインメモリが2KB、VRAMにも2KBしか搭載されておらず、パソコンとして使うには無理のある仕様でした。

そんな中、当時の大御所とよばれる任天堂、ハドソン、シャープによる共同開発でファミリーBASICが発売されました。

 

■実はこのカテゴリでは後発だった?

実はこのゲーム機を簡易パソコンとして使うという発想はファミリーBASICから始まったものではなく、ファミコンのライバルのセガファミコンと同じ日にSG-1000をベースに本体一体型のキーボードを搭載したSC-3000を発売していましたし、バンダイエポック社などの玩具メーカーでも簡易パソコン機能を持たせたゲーム機を発売していました。そんな中でも後発のファミリーBASICは本当に良く作り込まれていました。

 

■メモリが少なさをソフトウェアでカバー!?

ファミリーBASICはユーザーが使用できるメモリ容量がわずか2KB程度しかなく、普通に考えたらこのメモリ容量で見栄えの良いゲームを作るのは不可能でした。

ただファミリーBASICではマリオなどの当時の任天堂のゲームでおなじみのキャラクタがROM内にスプライトデータが格納されており、簡単にそれらのキャラクタを動かすことができたり、背景(BG)をプログラムとは別にBGエディタで作成できるようにしたりと、比較的簡単に見栄えの良いゲームプログラムが作れる工夫がされていました。

 

■価格面でも有利でした?

ファミコンに追加する形のオプションでしたので、価格は14800円とパソコンとしてはかなり安価でファミコン本体の価格を合わせても3万円弱のパソコン入門機として当時はだいぶ注目されました。

実際に使うのには他にモニタやストレージが必要になる訳でしたが、モニタはファミコンなので普通のテレビをそのまま使いますし、ストレージはカセットテープに保存する形でしたので、専用データレコーダーを用意しなくても家庭にあるラジカセでも代用することができました。

 

■当時の自分の感想は・・・・

自分は当時ファミコンを持っておらず、何故か買って貰ったのがNECの低価格パソコンのPC-6001でした。グラフィック性能はファミコンに劣るものの、メモリは16KBでZ80という当時の標準的な8ビットCPUを使っていましたが、ファミリーBASICはメモリの少なさから簡易的なBASICという感じもありましたが、簡単なプログラムでスプライトが扱えたり、最初からキャラクタデータがROMで提供されてて見栄えの良いゲームが作れたりするので、非常に羨ましかったですね(笑