今回はネタとしてではなく、実用機として最小限の予算ということで3万円のドンキPC、MUGAストイックPC4を買ってみました。
今回のPCの使用目的はブラウザがある程度問題なく利用できるレベルで画面が大き目のノートPCということで検討したところ、結局ドンキPCになりました(笑)
■スペックを軽く紹介
ます一番大事なCPUですがCeleronのN4120というものが搭載しております。前モデルではN3350でしたが、こちらは2コア2スレッドのCPUで1コア当たりの性能は上がったものの、2コアで実際はAtomと変わらないじゃねーか。と炎上した経緯がありますが、今回のN4120は新しい世代で4コアになっておりますので確実に進歩しております。
他のスペックは前モデルとは大差なく、メモリ4GBストレージがeMMC64GBとなっており、液晶も歴代のこのモデルでも評判の良い14.1インチフルHD IPS液晶も変更はありません。
そして今回は、M.2 SSDが増設可能で公式では起動ドライブとしては使えないと言ってますが、BIOSの起動順位を変更すればブートドライブとして普通に使えるようです。
■付属品は・・・?
主な付属品はACアダプタ、説明書、miniHDMI変換ケーブル、WPSオフィスライセンスカードが付属していました。
説明書はパソコンになれてる人であれば必要ないかもしれませんが、カラー40ページ程度の簡易的なものですが、パソコンに詳しくない人が疑問になりそうなところをしっかり網羅している親切なマニュアルが付属していました。
また、ACアダプタはこの手のPCとしては標準的なものですが、前モデルではケーブルが1mと短く使いづらいものでしたが、今回は2mと改善されていました。
■CPUが想像以上に良かった!?
このCPU、TDPが6Wに制限されていますが、爆熱を覚悟でこれを解除することにより高速化されます。個体差や使用環境によって差はでると思いますが、TDP制限の解除だけでCinebench25で約1400前後の数値をたたき出してくれました。これには正直驚きました。Cinebenchの測定画面を眺めてて「えっ?速い!」とはっきりとわかる程度でした。
ちなみに前モデルではベンチマークは420程度でしたので約3倍です。こりゃ速いと実感できるわけですね(笑
■実際に使ってみると・・・
もちろん、core iシリーズなんかと比べると各種動作が重く感じる場面があるものの、ブラウザでWeb閲覧や動画再生などはいたって快適。軽い用途であれば充分に使えるレベルになっていました。
そして、冗談半分でWindows版ウマ娘、こちらを入れてみたところ、多少フレーフレートは低いように感じますが概ね問題なく動いてしまっています。
ちなみにこちらは自分がサブ機で使ってるCore i5-2400のデスクトップ機では遅すぎてまともにゲームプレイできませんでした。CPU性能は低いのですが、古いCore iシリーズと比べると内蔵グラフィックの性能はだいぶ向上しているようです。
■画面はクラスを超えた美しさ?
画面は14.1インチ フルHDに対応したIPS液晶です。視野角も非常に広く、斜め方向や上下方向から見ても綺麗に見れ、発色も自分的には全く不満はありません。
動画鑑賞用として使うのにも自由なスタイルで使えるのは非常に有難いところです。
■USB給電にも対応!
USB-PDに対応したACアダプタやモバイルバッテリーは必須となりますが、USB TypeCからの給電にも対応しております。出力が12Vか15Vのどちらかに対応していることが必須となりますが、モバイルバッテリーで動くのは正直有難いです。
ちなみに通常の5Vのみのモバイルバッテリーや、USB TypeA→Cのケーブルでは無反応でした。
ちなみにTDP電力制限の解除した状態で内蔵バッテリーで4時間程度は動作するようです
注意が必要な点はUSB PDに対応したモバイルバッテリーで12V/15Vのどちらかの出力に対応したものしか使用できない点と、コネクタが両端ともTypeCになってるケーブルでの接続が必須になる点ですね。
■USB TypeCポートは便利かも!?
USB TypeCポートは1ポート搭載しておりますが、このポートは給電ではなく、USB周辺機器の接続(3.0相当)やディスプレイポート出力にも対応しております。
使い方に合わせた多彩な使い方もできますし、TypeCケーブル1本で動くモバイルモニターなどを利用してデュアルディスプレイで使うこともできるようです。
■総評
使用期間が短く、TDP制限を解除していないノーマルの状態での試用時間は短いのですが、ノーマル状態ではやはり重さは感じ、正直なところ値段なりかなぁ・・・といったところですが、TDP制限解除で化けました。発熱は恐ろしいことになるので最大の15Wまで使うと使い方によっては電源が落ちたりすることもあるかもしれませんが、今回の仕様ではCPU温度が最大99度(高負荷時で概ね80度台でした)まで達することもあったものの、特にトラブルなく安定して動作できました。
3万円という価格でありながら軽めのものであれば3Dゲームもこなせてしまうこの実力、正直恐れ入りました。
【追記】トラブル発生
実はこの記事を書いた翌朝、キートップに浮きがあるのを発見してしまいました。
このような感じで「S」キーが浮いており、押し込んでみてもしっかりとはめ込めませんでした。一応保証もありますので、余計なことはせずにこの状態で店頭に持ち込んだところ、店員さんが確認した後、速やかに新品に交換していただけました。
このような対応は実店舗ならではのスムーズな対応で好感が持てました。
■【追記】長時間の高負荷状態での使用について
先日、このパソコンを使用してのツイキャス配信を行いました。配信自体は問題なく行えました。CPU使用率が100%に近い状態が4時間程度続きましたが、特にトラブルは発生しませんでした。
TPD制限を解除した状態でCPU温度は90度を超える状態が続いてましたが、サーマルスロットリング機能が非常にうまく動作しており、パソコンが落ちないぎりぎりのCPU温度で動作状態を保ってくれました。これだけのぎりぎりの高負荷状態が4時間以上うまく制御して安定動作してくれたのにはほんと驚きました。
但し、このような使い方はCPUだけではなくそれ以外のものにも悪影響を与え、最悪電源が入らなくなる等の故障の原因にもなりますので、自己責任でお願いします。
■【追記2】2023年2月、故障しました・・・
21年7月の購入から約1年半、使用頻度は低めで数ヶ月に一度程度の使用ですが、2023年2月にバッテリーが完全に機能しない状態となりました。
故障要因は色々と考えられてますが、恐らく使用頻度の低さによるバッテリーの過放電の可能性が高そうですね。
■【追記3】2023年9月、バッテリーの膨らみを発見しました。
AC電源のみであれば使用可能だったので、1ヶ月ぶりに使用してみようとしたところ、電源が入らなくなっており、トラックパッド部に浮きがあり、バッテリーの膨らみが疑われる状態になっていました。安全のため分解しバッテリーを取り外し、処分することにしました。