だいぶ前にダイソーで買ったUSB ACアダプタ。そういえば記事にしてなかったのにいま気づいてましたので記事にしてみようと思います(笑)
■ダイソーにしては高すぎる!?700円のUSB ACアダプタって?
こちらのACアダプタ、ダイソーにしては700円と割と高額なACアダプタですが、こちらのACアダプタの特徴はずばり、「USB PD」と「Quick Charge 3.0」の2つの急速充電規格に対応している点です。
ここでなんかややこしい名前が出てきたけど、平たく言うと、超高速充電ができるACアダプタって訳です。
■そもそも、USB PDって何よ?
USB PDはUSBの充電に関する規格で、一般的なUSB端子での給電の上限では規格上7.5W程度の出力ができましたが、このUSB PD3.0では最大100W、最新規格の3.1では240Wまで給電可能になっています。
つまり、今までのUSB充電器よりも大量の電気を流すことができる規格って訳です。
ただし、すべてのUSB PDに対応した機器が100W出力に対応してる訳ではなく、例えばスマートフォンなんかの場合は最大18Wまでになっていたりします。
■700円ACアダプタの実力は?
この700円ACアダプタはUSB PD3.0規格に対応しており、最大18Wまでの出力に対応しています。最大の100Wの規格なのに18Wしか出ないの?と言われそうですが、この18Wという能力が大抵のスマホで受けられる電力の最大値なので、スマホやタブレット端末で使う分には実力を発揮できる充分な性能となっています。
実際に電圧計を挟んでモバイルバッテリーを充電したところ、12V 1.5A=18Wという規格上の上限でしっかりと充電できていました。
■どんな機器でも急速充電できるの?
スマートフォンやタブレットであれは古い機種でなければ大抵は対応していると思いますが、モバイルバッテリーやデジカメ、ワイヤレスイヤホンといった機器では急速充電規格に対応していないものが多いので急速充電は行えません。
また、USB PDでの充電に対応したノートパソコンなんかもありますが、こちらは出力できる電圧によっては充電できないので、パソコン側の仕様を確認する必要があります。
例えば自分の持っているUSB PD充電対応のノートパソコン、「MUGA ストイックPC4」は消費電力が低いこともあり、この18Wでも充電できましたが、高性能なノートPCなどでは高出力なACアダプタじゃないと使えないものもあるので、この場合はこのACアダプタでは充電ができない場合もあります。
■対応規格とケーブルに注意!
ほとんどのAndroidスマートフォンやタブレットはUSB PDとQC3.0の両方に対応しているので、ケーブルに関しては気にする必要はないのですが、中にはUSB PDのみに対応している機器もあります。身近なところではiPhoneや任天堂スイッチ、あとはUSB充電対応のノートPCなどもUSB PDのみに対応しているものが多いです。
この場合はUSB-PD対応ケーブルを使わないと急速充電できません。
スイッチやノートPCなどは両端がTypeCコネクタになっているもの、iPhoneの場合はType-C - ライトニングのコネクタになっているものを使う必要があります。
■2ポート同時使用時は・・・
このACアダプタはTypeAとTypeCの2つのコネクタが搭載されていますが、同時接続時は急速充電機能は働きません。この場合の能力はどうなのか、電圧・電流計を接続して検証してみたところ、2つのポート共に最大で5V2.0Aの出力がされていました。
急速充電はできないものの、電力不足で充電が極端に遅くなったり、充電できなかったりすることはなさそうです。
■総評
この価格でUSP PD規格に対応しており、表記されている定格出力はきっちり出ているので優秀な消費ではないでしょうか?
特に大容量のUSB PD対応のモバイルバッテリーを充電するときは通常のACアダプタで非常に時間がかかり、20000mAhクラスになると10時間程度もかかりますが、USB PDでの充電であれは半分で済むので非常に便利です。