今回発売される機種は2機種でUSBへの録音に対応したDP-450USBとUSB非対応のDP-400の2機種のようです。ベースモデルはDP-300Fとの事ですが、価格的には定価では15000円のアップのようですね。
私はサブ機として旧機種のDP-300Fを使用していますが、それと比較しながら新機種が買いであるか検証してみたいと思います。
・トーンアームが変わったようです!
前モデルDP-300Fではストレートアームを搭載していた為、カードリッジを交換する際、市販品のヘッドシェルが使えないという問題点がありましたが、今回はS字型のトーンアームに変更されているようなのでこの問題はありません。
また、「DP-5000」開発当時にリファレンスとして使われていたものを元に設計させたものらしいのである程度期待できるものではないでしょうか?
・オートプレイ機能の廃止
DP-300Fではスタートボタンを押すだけで再生が始まるオートプレイが搭載されていたようですが、こちらは廃止されているようです。ただ演奏終了後にアームが自動で戻るオートリターン機能は付いているセミオート仕様になっているようです。
・SP盤への対応
この手のプレーヤーとしては珍しく78回転に対応しており、SP盤の再生もできるようです。ただ注意が必要なのはSP盤の再生時は対応したフォノイコライザーが必要な点ですね。一般的なEP盤やLP盤で使われるRIAAカーブとは異なるものなので、内蔵フォノイコや一般的なフォノイコで再生しても音は鳴りますが、本来の音質での再生はできません。
・内蔵フォノイコライザーの高音質化
自分は使用していませんので、DP-300Fのフォノイコの評価はできませんが、今回のモデルではDP-300Fと比べて電源回路をはじめ各種回路を見直しをして大幅な高音質化が図られてるとの事です。流石にMCカートリッジには対応していませんが(笑)
・USB録音への対応
DP-450USBでは前面にUSB端子が用意されており、単体でUSB録音ができるようになっています。フォーマットはMP3(192kbps)とWAVEファイル(44.1khz/16bit)に対応していますので、高性能なカートリッジ使用時には不満はでるのではないかと思いますが、付属カートリッジや入門クラスのMMカートリッジであれば問題は無さそうですね。
・総評
メカ部分に関しては紹介記事でもあまり触れられていないので、DP-300Fと大きく変わらないと思われますが、こちらに関しては個人的には特に不満のないレベルですので問題はないでしょう。その他DP-300Fでの不満点が改善されておりますのでレコード入門機やカートリッジ交換のできないプレーヤーからのステップアップにも良さそうです。
ただ価格的に今回のモデルはAmazonの価格で約45000円。前モデルのDP-300Fは実売2万円前後とかなり安価になってきていますので、カートリッジ交換を頻繁に行わなく、フォノイコ内蔵のアンプ等をお持ちの方であれば前モデルも狙い目かもしれませんね!
DENON アナログレコードプレーヤー フルオート プレミアムシルバー DP-300F-SP
- 出版社/メーカー: デノン
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