特に中級機クラスには様々な機能が搭載されているものがありますので、簡単に説明したいと思います。
・オート方式
ボタンひとつで針がレコード盤の上に移動し再生が始まり、再生が終わると自動的にアームが格納位置に戻るようになっています。
またオートリターンやセミマニュアルと呼ばれるものもあり、オートリターンタイプは演奏開始は手動だが演奏が終わると自動的にアームが戻るもの、手動でレコード盤の上に針を持って行き、スタートボタンを押すと自動的に針が降りて演奏が開始されるものなど様々なタイプがあります。この辺は好みで選んでいいと思いますが、自動的にアームが戻るオートリターン機能はできるだけ欲しいところですかねぇ?
逆に高級機などの音質重視モデルではオート機能が一切ないフルマニュアルタイプが多くなっています。
・フォノイコライザー機能
フォノイコライザー内蔵タイプだとレコードプレーヤーの接続用のPHONO端子が無いオーディオ機器やアンプ内蔵スピーカー等を接続することができます。
ただ内蔵フォノイコライザーはあまり高音質なタイプは搭載されていない為、折角のカードリッジやディスクの音質を充分に活かしきれないことが多いです。
音質を活かすためにはフォノイコライザー内蔵のアンプや外付けタイプのフォノイコライザーを強くお勧めします。
・USB出力機能
主に入門機から中級機にはUSBを利用してレコードの音をデジタル化する機能が付いているものもあります。音質に関してはそれなりの物が多いので、音質にこだわってデジタル化したいのであれば、USB出力機能は避けて、高音質なUSB DACなどを付けたパソコンや単体のCD-Rデッキなどの利用をお勧めします。
多くの機種はCDと同等のフォーマットでデジタル化できるものも多いですが、中にはハイレゾ音源同等のフォーマットで録音できるものもあります。
また、録音にもUSBメモリーやSDカードなどを直接接続して録音できるものと、USBでパソコンと接続しパソコンを使用して録音するものもあるので、この辺もよく確認しておく必要があります。
・Buletooth機能
Buletooth機能は一般的に別途Buletooth対応のスピーカーやコンポなどを用意して音を再生できる機能ですが、一部廉価機ではBuletoothは出力ではなく入力になっているものがあります。入力タイプですと、プレーヤーに内蔵されているスピーカーでスマホなどのデジタル機器の音楽が楽しめるという機能になります。
純粋に音を高音質で楽しむのであれば、USB機能、フォノイコライザー、Buletoothなどの使用は避けるべきだとは思います。実際、上級機にはこれらの機能は搭載されていることは殆どありません。ただ、利便性を考えるとレコードの音源をデジタル化することで気軽に楽しむことができるので、使い方や音楽を楽しむスタイルに合わせて必要な機能を選べば良いと思います。