今回契約したのはIIJのMVNOサービス、IIJmioデータ通信専用SIMです。
こちらは過去にも契約していましたが、諸事情により解約しましたが、今のモバイル通信環境で不便な点もあり、3GB900円という低料金で利用できるため再び契約をしました。
IIJmioの詳しい説明に関しては過去の記事を参照してください。1年以上前の記事ですが、基本的な部分はあまり変わってないと思います
そして、今回改めて紹介したいのは低速通信モードです。
IIJmioでは高速通信と低速通信を切り替える機能があり、低速通信モードでは200kbpsと通信速度が限定されますが、月の通信容量にカウントされない通信モードです。
しかし、200kbpsでも軽いWebサイトやSNSサイトの利用では問題ないとは言われていますが、それでも高速モードと比べると明らかに遅いのが気になります。
IIJmioでは低速通信モードではバースト転送機能というものが搭載され、通信開始から約75KBのデータは高速通信で通信が行われ、その後200kbpsでの通信に切り替わる機能です。
これのおかげで、Webページの読み出しやSNSの利用、メールなどの比較的小さな容量の通信では大きな威力を発揮します。
大きなWebサイトでも最初に読み込むのはテキストデータやレイアウトが収まっているhtmlという小さめなファイルなので、画像の表示は時間がかかるがページ自体はとりあえず表示されているという感じになります。
ただし、バーストモードは万能ではありません。例えば画像が多く使われているWebサイトを閲覧時、画像などの読み込みが完全に終わる前に次のページのリンクを開いた場合などはバーストモードは動作せず開くのにはやや時間がかかるようです。
また、バックグランドでほかの通信が行われている場合はバーストモードは動作しないと思われますので、遅くて不便と感じたときはその都度高速通信モードに切り替えるような使い方をするとよいでしょう。
また、動画や音楽などのストリーミング再生、アプリのダウンロードの場合はバーストモードは動作するとは思われますが、体感できるような効果は期待できません。
しかし、低速モードでの注意点はいくつかあります。
まず低速モードでの通信容量が3日間で366MBを超えた場合は通信規制がかかり、一応つながっているが実用的には使えないレベルの通信速度になるようなので注意が必要です。また、規制中でも高速通信モードに切り替えれば月の通信容量の残量があれば通信規制はかからないため、問題なく通信は行えます。
あとはバッテリーの消耗が大きくなる可能性がある点です。特に低速モードの状態で待ち受けにしている場合、バックグランドでアプリなどのアップデートが行われたりすると、通信に非常に時間がかかりますので、その分バッテリーの消耗が大きくなる可能性があります。具体的にどこ程度かは利用状況によって大きく変わりますが、状況によっては自動アップデートなどを無効にするなどの対策が必要かとは思われます。
高速・低速モードの切り替えは専用アプリから行うことができますが、非公認の切り替えアプリもいくつか公開されており、非公認のアプリではホーム画面からウィジェットで簡単に切り替えできるものや、高速通信モードで一定の容量を通信したら低速モードに自動的に戻すアプリなど様々なものがあるので、GooglePlayで検索してみるとよいでしょう。
IIJmioは他社のMVNOサービスと比較しても回線品質が高くコストパフォーマンスも良いですが、この低速・高速の切り替えをうまく使い分ければよりコストパフォーマンスの高い通信環境ができます。