先日、何気なく立ち寄ったイオンモールの家電コーナーのアウトレットコーナーでCDラジカセが2000円で売られてきたので衝動買いしてきました。
メーカーはクマザキエイムという会社で名称を見る限りは日本の会社でしょうか?
型番はKCR-1027です。
購入価格は展示品で2000円でしたがAmazonでは12800円で売られているようですので、だいぶお買い得な価格で購入できました。
■商品紹介
今回購入したのはカラオケを楽しめることを売りにしたCDラジカセでした。
対応メディアはダブルカセットにCD、FM/AMラジオ、他に外部入力端子もあります。
カラオケ機として訴求してることもあり、マイクが2本付属しています。機能的にもエコーやマイク音声のキー調整、テープ/CDの再生速度の変更機能等のカラオケに必要な機能は一通り搭載しています。
■開梱!
開梱して出てくる付属品に正直唖然としました。
表記通りのマイクは2本搭載されており、端子は標準ジャックです。これは良いのですが、なんかACアダプタが見えるのは気のせいでしょうか(笑)
現行で小型ラジカセでもほとんどの機種は電源内蔵でメガネケーブルで100Vを接続できる機種が多いですが、この機種はACアダプタでした。正直これは大きなマイナスポイントですね。
続いて本体の外観チェックをします。
見事に安っぽい感じが全開で嫌な予感しかしません(笑)
カセット部は上部にあり、CDはこの価格帯のラジカセでは珍しいトレイ方式になってます。
本体正面には大きな液晶画面を目を引きますが、ラジオのチューニングダイヤル等がありません。こちらはなんとシンセチューナーになっていました。これは正直驚きです。
そして入出力端子はフロントパネルにヘッドホン端子とAUX端子があり、それとは別に背面にライン出力があります。説明書を見るとアンプや外部スピーカーを接続することを想定しているようです。
■とりあえず使ってみる。
まず電源を入れると気になるのは無音状態でノイズが出ています。このノイズは音量に関係なく一定レベルのノイズが出ているので恐らくアンプ回路になにか問題があるような気がします。
そして目を引くのは液晶パネルですが、こちらはバックライト付きでラジオの周波数表示やCDのトラック表示がされっます。CDはトラック表示のみで時間表示はできないですが、大きくて見やすい表示なのは評価できます。
■音質は?
ノイズの件は別として音楽を再生してると意外とまともな音質でこの手のラジカセとしてはかなり頑張ってるほうじゃないでしょうか?
ただ、設計の甘さでしょうか、CDを再生すると、再生開始時やトラック変更などのピックアップが動作する操作をするとそこそこ気になる動作ノイズが入ります。
テープ再生に関しては内蔵スピーカーで聴く限り、特に大きな問題も見当たらず、聴覚上で明らかに音質がおかしい、再生速度がおかしいという事はありませんでした。
■カセット録音も試してみる。
カセットの録音に関してはCDからのダビングを試してみましたが、かなり小さな音量で録音されていました。色々試してみると、録音レベルが何故かスピーカー音量と連動しているようで、音量を操作すると何故かそれに合わせて録音レベルが変化していました。
液晶画面の表示で音量20程度で録音レベルが適正になりましたが、この状態ではかなり大きな音になりますので、録音に関しては実用的には使えないと思います。
また、ノイズレベルもかなり大きく、レベルメーターのあるカセットデッキで再生すると、無音部のノイズで-30~-20dbあたりの表示になっていました。
この現象についてはこの機種に限った事ではないのですが、録音を目的にこのラジカセの購入はお勧めできません。
■総評
基本的に機能面やスピーカー音質に関してはこのクラスのラジカセとしては決して悪くはないのですが、アンプによるノイズやカセットテープの録音レベル問題などの設計の甘さによる部分で台無しにしちゃってる感はあります。
今回の購入価格は2000円だったのでまぁ仕方ないかな?と言える部分もありますが、もしこれがAmazon販売価格の12800円とかで購入していたら即クレームを入れて返品をお願いするレベルの品質ですね。