ちょっと前に購入した小型ラジカセ WINTECH SCT-R255Kの音質を視覚的にわかりやすく比較してみました。
問題のラジカセを購入当初に書いた紹介記事はこちら
まず、比較のためのテスト信号入りのカセットテープを作ります
下の図のような低い音から高い音まで均一に入ったノイズ信号が記録されたCDをカセットテープにダビングします。右端の急激にレベルが落ちているあたりが約20Khz、CDで記録できる高域の限界です。
今回はオーディオシステムに接続しているTEAC製のカセットデッキV-1050で録音しました。その信号をそのまま同じデッキで再生したものがこちらです。
高域がなだらかに衰退してますが、綺麗な線になっています。
そして問題のWINTECHの小型ラジカセで再生してみました。なんだこりゃ!?低音も高音も出ていないだけならまだしも、ところどころディップが・・・・(笑)
これではまともな音が出るわけありません。
ちなみに比較対象のため以前にホームセンターの特売で2000円で購入したSOUND LOOKというメーカーのラジカセです。
高域が10Khzから衰退してますので音質的にはあまり高音質とは言えませんが、これでもWINTECHの小型ラジカセのような変な特性にはなってません。
想像以上にアレな結果で愕然としました(笑)
ちなみに、現在でも色んなメーカーからラジカセが発売されていたりTEACさんではカセットデッキが現在でも発売されていますが、どれもマトモな音質ではありません。
というのも、現在カセットデッキ用の高品質なヘッドを作っているメーカーがないため、音質の低いカセットデッキしか作れないそうです。
カセットテープを本来の音質で楽しめるデッキですと1990年代あたりに製造されていたものが狙い目ですが、こちらも製造から20年くらい経過してる製品になりますので中古で手に入れたとしてもそのままマトモな音が楽しめる可能性は低いです。
ここ数年、カセットテープ人気が・・とかよく耳にしますが、カセットテープの本来の音質で楽しめる人ってごく僅かなんですよねぇ・・・。
最後に以前私が持っていたTEACの1983年製の高級カセットデッキで録音・再生したテープの音。こちらのリンクを貼っておきます。
このデッキは手放してしまって現在は手元にはないですが、高級カセットデッキ全盛期ともいえる時期の製品でとても良質な音がしています。