ふと立ち寄ったダイソーで新型のモバイルバッテリーが売られていたので購入してみました。
こちらはソーラーパネルを搭載しているモバイルバッテリーで、容量は5000mAh、最大出力は2.1Aと低価格モバイルバッテリーとしては標準的なスペックですね。
ただお値段は1100円。5000mAhクラスとしてはやや割高ですね。
■外観をチェック
ソーラーパネルを搭載しているので、大きさは5000mAhクラスとしては若干大き目な感じはしますが、デザインはシンプルで悪くない感じだと思います。
ポート類はUSBTypeA×2 TypeC×1 MicroUSB×1と端子類は豊富です。
■パッケージ背面と前面で食い違う仕様?
パッケージ表面ではTypeCポートは入力用として表記されていまして、出力はTypeAポートでしかできないような表記が書かれております。
背面を見ると・・・・
TypeAとTypeCで充電できるような説明になっています。キャンドゥ等で売られている5000mAhモバイルバッテリーでは、TypeCポートを含めた3ポート同時出力に対応していますが・・・・
■TypeCポートの挙動をチェック
まずはTypeCポートにPD対応のACアダプタを接続してみました。PDには対応していないので、最大2.1Aとなりますが普通に充電できています。
そしてTypeCポートからiPhoneを接続した場合は無反応でした。
そしてちょっと驚く挙動を見せたのはAndroidスマホを接続した場合。
Android機もiPhone同様にスマホ側は無反応でしたが、モバイルバッテリー側は充電状態になってます。つまり、スマホ側の電力を使ってモバイルバッテリー側が充電されるという通常と逆の挙動になります。
これは注意が必要な仕様ですね。
■ソーラーパネルの性能をチェック
とは言ってもソーラーパネルの性能を計測する手段はありませんので、スペック表からの考察。
仕様表ではソーラー充電は5.5V 90mAhとの表記があります。電圧が異なるので、USBの電圧の5Vの100mA相当ということになります。つまり、USB接続の1/21での電力でしか供給できないということになります。
USB接続でフル充電に必要な時間は約3時間ですので、その21倍となると約63時間となります。そうなると、夏場で晴天が続いたとしても最低でも6~7日の充電が必要となる計算です。
そうなると正直なところ災害時に役に立つような能力とは言い難いですね。
■総評
スペック表からの考察にはなりますが、ソーラーパネルの実用性を低いことを考えると、あまりお勧めできるものではありませんね。
価格がもう少し安ければ良いのですが、同じ1100円で10000mAhの大容量モバイルバッテリーを購入したほうが良さそうです。
■【追記】ソーラーバッテリーの性能評価。
ソーラーバッテリーの性能テストを行ってみました。
テストを行ったのは2022年5月29日。天候は晴天、最高気温は32度でした。
予め、バッテリーを充電が開始できない状態まで使い切り、午前11時頃から日没まで屋外に置き、約7時間半程度の充電を行いました。
その結果、バッテリー残量表示は4段階中2つのランプが点灯しておりました。この状態から電源が入らない状態のiPhone10を充電したところ、バッテリーは10%程度まで充電できました。
夏場の半日程度の充電でスマホを起動できる程度の電力は確保できるということになります。また、ソーラーパネルは季節や天候により発電できる電力には大きな差がありますので、災害用の備えとしても正直心細いものですね・・・。