【ジャンクオーディオ】ポータブルカセットプレーヤー 遊歩人

今回入手しましたのは1980年代に一世を風靡した低価格カセットプレーヤー遊歩人シリーズを三台です。

中央のものはU-TECHのロゴが入ったデザインの遊歩人のOEM品と思われるものですが、仕様や構造などは初代 遊歩人KC-8と全く同一です。

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まず、伝説的なヒット商品にもなった初代遊歩人KC-8です。実売3千円程度の当時としては圧倒的に低価格で発売されたこの商品は年間100万台以上を販売し、その年のヒット商品ランキング上位10位に入ったとか入らないとか・・・

その後、色んなメーカーから低価格タイプのいわゆるウォークマンタイプのポータブルカセットプレーヤーが色んなメーカーで発売された事を考えると怪しげな激安プレーヤーの先駆者とも言えるでしょう。

自分自身も小学生のときに入手しており、1年以上愛用してた覚えがあります。

 

そしてこのモデルの特徴はカセット再生に特化し、それ以外の機能は潔く省略されていることです。そのため、この機種ではスイッチ類は電源スイッチとボリュームのみ。再生ボタンすらありません。電源を入れると再生が始まり電源を切ると再生が停止する。ただそれだけです。

オートリバースどころか早送り・巻き戻し機能すら搭載されていません。

後に再生と早送りのみに対応した激安プレーヤーが色んなメーカーで発売されるとこの機種は次第に見かけなくなります・・・。

 

 

そして2台目に紹介するのはKC-280。こちらの機種では初代モデルでは搭載されてなかった早送り機構を搭載しており、外観も初代よりも高級感がいくらか出ています。

そして前面パネルに誇らしげに表示される「BASS BOOSTER」のロゴ。当時流行していた重低音再生への対応も謳い文句にしてました。

ただ、早送り機構の対応のため本体サイズは初代KC-8よりやや大きくなってしまっています。

 

3台目に紹介するのはSK-250というモデル。こちらはKC-280と比べるとやや控えめではありますが、「BASS BOOST」のロゴがあり重低音再生を売りにしていました。

そして念願の巻き戻しに対応しております(笑)流石にオートリバースに対応していませんが、大きな進歩です(笑)

 

どれも発売から30年近く経過しているものですが、元オーナー様がベルトのみ交換しており、3台とも再生動作をして音声も出力できています。

再生速度がおかしい個体もありましたが分解すると比較的簡単に調整できましたので軽く調整はしましたがワウフラが大きく、テープ状態によっても回転速度が僅かに変わってしまうので正確な調整はしておりませんが、それでも現在新品で販売されてる同価格帯のプレーヤーよりもマシな音が出ているように感じます。

経年劣化による影響でのワウフラも大きいでしょうから新品当時はもっと音質は良かったのでしょうね。