先日取り付けたFH-9200DVDの音質調整をやってみました。
まず、自分の車のオーディオシステムですが、ヘッドユニットのFH-9200DVDで、他もカロッツェリアで統一してあり、スピーカーはTS-C1710A、サブウーファーはTS-WX110Aです。
接続はフロント4chバイアンプ接続(FH-9200DVDのネットワークモード使用)で、サブウーファーはアンプ一体型なのでそのまま普通に繋いであります。
まず、自分が調整するにあたって用意したもの
・テスト用トーン信号やピンクノイズの音源
私はAndroidアプリで「Audio Test Tone Generator」というものを利用しました。
同様の機能を持ったアプリは多数あります。
もちろんテスト用CDなどの音源を用意しても良いのですが、こちらの場合はMP3
などの圧縮音源にしないでください。
なお、テスト用トーン信号やピンクノイズ音源はネットで探せば見つかると思いますので、それをCD-Rに焼いて使っても問題ありません。
・オーディオアナライザ(スマホアプリ)
周波数ごとの音の状態をチェックできるアプリです。スマホの内蔵マイクなので、精度は高くないですが、目安程度として使うので問題ありません。
今回は「RTA Audio Analyzer」というアプリを利用しました。
・スマホ2台
今回はトーン信号発生アプリとオーディオアナライザアプリの2つのアプリを同時に利用するために2台のスマホが必要になります。事前にアプリをダウンロードしておけばネットは利用しませんので、解約した古いスマホやWIfIモデルのタブレット端末でも問題ありません。
・スマホをAUX接続するためのケーブル
普段はBulletoothでスマホの音源を楽しんでいますが、今回はBuletoothで信号が変化してしまうことを避けるためにトーン信号を出すスマホはAUXで接続しました。
最近のオーディオデッキならAUX入力は付いてますが古いデッキの場合はAUXがオプションの専用ケーブルが必要な場合がありますので、その場合はテストトーンCDを用意しましょう。
・メジャー
カロッツェリアのタイムアライメント対応機器の場合はスピーカーとリスナーの距離を入力するため、メジャーで計って実測値を入力しますので必需品になります。
・普段良く聞く曲の音源(圧縮音源でも可)
試聴用に普段聴いている曲でできるだけ色々なジャンルの音源を用意しましょう。
そして、カーオーディオの調整は納得できる音になるまでの繰り返しになりますので、根気よくのんびりやってみましょう。
【カーオーディオ専門用語解説】
■ツイーター
高音域のみを担当する小さなスピーカーで、社外品ではダッシュボード上やドアミラー裏付近に設置することが多く、純正品ではAピラーやドア上部などに埋め込まれている場合がほとんどです。理想であれば耳と同じくらいの高さに設置するのが理想ですが、流石にそこまでは難しい場合がほとんどです。
■バイアンプ接続
通常のスピーカー接続では1つのスピーカー出力にツイーターとドアスピーカーをセットで接続しますが、バイアンプ接続ではツイーターで1つのアンプ、ドアスピーカーに1つのアンプを使用して接続します。
この接続方法はバイアンプ接続に対応したオーディオ機器やプロセッサー、アンプが必要になりますので、注意が必要です。
また、マルチアンプ接続と書かれてることもありますが、これも全く同じ意味になります。
■オーディオアナライザ
オーディオの出力する音を各周波数帯でどのくらいの音量がでているか表示する機器で、専用機になると非常に高額な機器になりますが、簡易的なものはスマホでも代用できるので、目安として使う程度ならばこれでも充分だと思います。
■ピンクノイズ
低音から高音まで均等な音量で構成されたテスト用ノイズ信号です。ラジオでなにも放送されてないところを聴いているような感じのノイズです。
■テスト用トーン信号
1つの周波数帯だけの音声信号です。ピーーーとかポーーーーみたいな感じの音になっています。
■タイムアライメント
カーオーディオの場合は、ホームオーディオと違ってスピーカーとリスナーの位置を理想的な距離にすることは不可能に近いので、それを調整するための機能のひとつです。
タイムアライメントという言葉はカロッツェリア製品で使用される言葉で、メーカーによって異なる場合があります。(アルパインの場合はタイムコレクションという名称になっているようです)
タイムアライメントで調整するのは各スピーカーの音が耳に同じタイミングで届くように調整する機能で、これがきちんと調整されていないと全体的にぼやけた音量になったり、音が聞こえる場所が不自然になったりします。
【備考1】
スマホとの接続にBuletooth接続を使用すると、一度圧縮音源に変換されてからワイヤレスで送信されるため、トーン信号やピンクノイズの周波数特性が正しく正確に伝送されないことがあるため、有線のAUX出力を使用しました。