今回購入しましたのはRATOCのWiFi-USBリーダーなるブツです。
これは・・・わかりやすく言うとWiFi専用の簡易NASのようなものです。
USBメモリやHDDなどのUSBストレージをWiFi経由でスマホやタブレットから読み書きができるもので、AndroidやiOSからは専用アプリ、WindowsからはOS標準機能で接続できるようになっています。
但し添付のマニュアルではAndroid及びiOSの接続方法しか記載されておらずPCからの接続方法が記載されていない点は不親切だと思います。
Windowsからの設定はWiFiで接続し、Windowsのエクスプローラーからアクセスすれば良いだけなので、ネットワーク設定に慣れている人であれば1分もかからずに設定できると思います。
また、「Samba」や「WebDAV」、更に「DNLA」に対応しているようですので、Linuxなどの対応OS以外からのアクセスや、DNLA対応家電製品からのアクセスもできるようです。
そしてこの製品の特長は・・・
◆バッテリー非搭載
USB給電による動作になっているのでACアダプターやモバイルバッテリーなどが必須になります。一見不便に見えますが2A出力以上の大出力に対応したモバイルバッテリー等があればバスパワーのポータブルHDDも使用できるのはメリットと言えるでしょう。
◆とにかく安い
バッテリーを搭載してないためか、この手の製品としては破格の実売3000円程度となっております。
◆WiFiネットワークのブリッジ機能を搭載
他のWiFiアクセスポイントやモバイルルータ、スマホのテザリングなどをブリッジ接続ができるので、本器に接続している状態でそのままインターネット接続が可能です。
メーカーWebサイトではiPhoneからのテザリングとは接続不可と書かれていたので嫌な予感はしましたが、Android端末のテザリングでは問題なく接続できました。
そして、この製品の欠点は配線がモバイル機器としては複雑な部類に入り、使用する状態ではUSB電源とUSBストレージへの接続ケーブルと2本のケーブルを使うことになります。そのため鞄の中に入れたままの状態で使用する場合はコネクタ類に負荷がかからないように配慮してあげる必要があります。
その反面、自由な使い方が可能なのはメリットかもしれません。
実際に使用してみても非常に容易にアクセスでき、比較的ビットレートが高いMPEG2(4.6Mbps)の動画ファイルも特に問題なく再生することができました。
また、複数台からの同時アクセスも問題ないようです。
ただ、いくつか問題点もあり、WAN側のネットワーク配下に繋がった端末からはアクセスできない点とインターネット接続のブリッジ時は二重ルータ状態になってしまうという欠点があるようですが、この辺はあくまでも簡易的なものと割り切って使うことになるでしょう。
いくつか問題点はあるものの、購入価格で3000円を切る価格でこれだけ使えるものであれば充分だと思います。まだ試用時間が短いため他にも問題点が出るかもしれませんが、また気づいた点があれば追記したいと思います。