だいぶ前から売られている製品ですが、セリアで100円のUSBハブをちょっと試してみました。
見た目はだいぶ古臭いデザインで、明らかにどこかで不良在庫として大量に眠っていたものを買い付けた感がするように見えるのは自分だけでしょうか・・・。
■早速PCに接続してみる
PCに接続し、試しにUSBカードリーダーを繋いでみました。USBハブとして売っているので当たり前ですがちゃんと認識しました(笑)
そしてファイルのコピー等を行ってみると・・・どうも様子がおかしい。転送速度が伸びません。
■ベンチマークを計測してみた結果・・・
試しに接続したカードリーダーの転送速度のベンチマークを計測したら驚愕の結果が・・・!?
約1MB/Sec。フロッピー1枚分が僅か1秒程度で転送できるわけです。30年前だったら超高速転送って言える速度です。フロッピーディスクの最大転送速度は500 Kbit/secらしいので、単純計算で約16倍の超高速転送です(笑)
まぁ、冗談はさておき、これほど遅い速度は滅多に見ないですね(笑)
■転送速度が遅い理由は・・・
ハブ本体に誇らしげに表示されてるこの表示。USB1.1対応でした。USB2.0ですらありません(笑)
USB1.1という規格はWindows98で標準サポートが開始された古いUSB規格で転送速度は理論値で12Mbps。USB2.0と比べると1/40しかありません。
この当時でも転送速度の遅さは問題になっており、例えば外付けDVDドライブを繋いでも転送速度が間に合わずDVDビデオの再生ができない等の制約も大きく、おまけに認識不良などのトラブルも多く、標準化はされたものの、使い勝手の悪さであまり使われなかった規格です。
パッケージ表記にある通り、キーボードやマウスの接続であれば問題ないと思われますが、こんな古い規格のUSBハブ、トラブルの原因になりそうで怖いですよね
■本体裏にはこんな表記も
本体裏にこんな表記がされていました。繋がないでくれと言われれば繋ぎたくなるものです(笑)
とりあえず、このハブを経由でモバイルバッテリーを充電してみたところ、簡易USBチェッカーで0.38Aしか電流が流れていませんでした。充電できない事はないですが、これですと充電にも恐ろしく時間がかかりますので実用になりませんね。
そもそも接続しないでくださいとわざわざ表記してるくらいですから、それ以外にもなにか問題があるのかもしれませんね。
■総評
全くもって使い物になりません。規格が古すぎて不安要素しかないので、ゴミ箱行き確定です。
なお、ダイソーで売られているものはUSB2.0対応という表記があるのである程度使えるかもしれませんが、こちらはまさかのUSB1.1。迂闊に使うとトラブルの原因にもなりますので注意が必要だと思います。