■ 注 意 ■
この記事で紹介するゲーム機はエミュレーターゲーム機はマニアックな商品でレトロゲームの記録メディアやハードウェア、ソフトウェアに関する充分な知識がないと使用できませんのでご注意ください。
というわけで、冒頭から注意事項から始まりましたが、今回は相当怪しげな中華ゲーム機につき冒頭で注意文を書いてみました。
今回購入したのは この界隈では有名メーカーらしい Powkiddyというメーカーから発売されていますRGB10 Maxというゲーム機です。
■どんなゲーム機なの?
このゲーム機はエミュレータを使ってレトロゲームを動かすことを前提にしたゲーム機で、安価ではありますが、単体ではゲームカセットやCDを読み込むことができません。
ですので、このゲーム機を遊ぶためにはパソコンを使用してゲームソフトのCDやカセットの内容をデータ化する必要があるので敷居は高めです。
4コア1.5GhzのCPUに1GBのRAMを搭載しており、ストレージは本体には内蔵されておらず、OSがインストールされた付属マイクロSDカードから起動して使います。
画面は5インチのIPS液晶でかなりきれいで、コントローラーは今どきのものとしては標準的な十字キー+アナログスティック×2、ABXYボタンとLRボタンが2組となっています。
■まず遊ぶための準備 SDカード編
私はPS1等のCD-ROMゲームを遊ぶことを前提に買いましたので、付属のSDカードの64GBでは容量的に不安なので128GBに交換して使うことにしました。
とは言え、簡単に差し替えても動きません。こちらにはOSが入っているので、こちらの機種で使われてる「EmuELEC」というOSの公式サイトよりOSのイメージファイルをダウンロードしてイメージを書き込む必要があるので注意が必要です。
詳しい手順はここでは記載しませんので、もし購入されて使う方がいらっしゃる場合は各自調べてください(笑)
まぁ、LinuxのブートUSBの作成やラズパイ等の起動SDの作り方と同じなので慣れてる人であれば難しいことではないと思います。
「調べてもわからないよぉ・・・」という人でしたら正直このゲーム機を扱うのは難しいと思います。
■ゲームソフトの準備
今回は比較的簡単にイメージファイルを作れるPS1等のCD-ROMゲーム機のソフトで遊んでみますのでそちらをイメージ化します。
こちらはCD-ROMドライブのついたパソコンがあれば比較的簡単に行えます。「ImgBurn」や「CDBurnerXP」等のCDイメージの作成できるソフトを使えば、すんなりイメージは作ることができると思います。
但し、光学ドライブ対応ゲーム機の中ではドリームキャストは特殊なフォーマットのGD-ROMというディスクを使用しているのでパソコンで読み出しができないので、実機と、実機に接続して使う特殊なSDカードライタが必要になります。
また、実機はMIL-CD対応機である必要がありますのでその辺は要注意です。
ファミコンなどのROMカセットを使用している機器の場合は通称「吸い出し器」や「ダンパー」と呼ばれる特殊な機器を使ってカセット内の内容をパソコンで読み出す必要があります。こちらになるとかなり敷居は高くなりますが、最近ではAmazonや楽天などのネット通販サイトなんかでも手に入るようなので、以前と比べるとずいぶんと敷居は下がったと思います。
■実際どんなゲーム機のソフトで遊べるの?
今回使用したCD-ROMゲーム機のソフトの中で、ほぼ安定して動作したものはPS1、メガCD、PCエンジンCD-ROM^2、ネオジオCDの4機種でした。
他に動作できるものはセガサターンやドリームキャストに関してはほとんどのソフトで動作が重く、とりあえず遊べるレベルのソフトもありますが、ごく一部のソフトと考えておいたほうがよさそうです。
他に3DOも起動することはできますが、こちらは試用したソフトのすべてで重くてまともに遊ぶことはできませんでした。本当は3DOの脱衣麻雀をやりたかったんですが・・・w
他にも8/16ビット世代の様々なゲーム機で遊ぶこともできるのですが、今回は吸い出し器などを用意していませんので試せていません。
■実際使用してみた感想。
正直、PS1世代のゲーム機は多少重たいんだろう・・・と予想してましたが、非常に快適に動きびっくりです。5インチIPS液晶と解像度の低いレトロゲームとの相性も良く、コントローラーも使いやすく個人的には大満足ですが・・・。
やはり中華製品ですので、長時間遊んでると爆熱になる、その爆熱で液晶パネルの接着が緩くなり浮いてくる、警告表示なしに突然バッテリー切れで落ちるなどの些細な問題はありますが、その辺を寛大な心で対応できる人であればお勧めできます(笑)
最後に普通のひとにお勧めできるエミュレーターゲーム機を簡単に紹介します。
個人的にお勧めはサイバーガジェットのレトロフリーク。こちらは特別な機器を使わずに本体一体型のカートリッジリーダーで各種8ビット/16ビットゲームのROMカセットを刺して、それをマイクロSDに取り込んで使えるので利便性もよく手軽でおすすめです。
また、最近になってようやく事前予約者向けの出荷が始まり、一般販売の準備も整いつつあるPOLYMEGAも個人的に興味があります。
こちらは本体単体で各種CD-ROMゲーム機のソフトで遊べ、オプションモジュールでROMカセットのゲームでも遊ぶことができるゲーム機です。ただし、こちらの商品、今まで出荷の延期が何度も繰り返されており、いつ一般販売されるのかは依然不透明です。