【モバイル機器】ドン・キホーテの激安モバイルPC NANOTEを買ってみました。

先日、5月1日に発売されたドン・キホーテの自社ブランド、情熱価格のウルトラモバイルPC、NANONOTEを発売日に買ってみました。

発売日の開店直後に購入しましたので、ネット上の評判は皆無でしたが、今までドン・キホーテのPCではスペック上の制約以外の問題にぶち当たった記憶がないので信用して買ってみました。

 

■まず開梱直後の感想

第一印象が思ったよりでかい(笑)

既に同じサイズの液晶を搭載したGPD Pocketを持っているので開梱一番で「あれ?以外と大きい?」というのが第一印象でした。

ただ大きいと言っても比べてみると目測で奥行きが5mm程度、厚さが2mm程度の違いでしたが意外と大きく感じます。

重さは520gとの表記でしたが実際は実測で544g。GPD POCKETと比べると約40gの違いです。実際持ってみるとちょっと重いかな?と感じましたので思ったより差は少ないようですね。

 

■安価な割に充実した付属品

付属品は5V3Aに対応したUSB TypeCのACアダプタ。ケーブルが直付けのタイプでした。その他に一般のUSB TypeA→TypeCのケーブル、あとマイクロHDMI端子から通常のHDMIに変換するアダプタ。そして液晶保護フィルムが貼り付け済みでした。

 

■セットアップ直後にトラブル発生!?

はい、いきなりヤバめのトラブルが来ました。Windowsのライセンス認証に失敗してました(爆)

手動で認証させても認証できず、OSを最新の状態にアップデートする等いろいろ試しましたが、ダメでした。電話認証を試みようにも画面上には電話認証のボタンが見当たりません・・・・。

結局のところはWinキー+Rでファイル名を指定して実行の画面を開いて「slui.exe 4」を実行することで電話認証の画面が表示されて無事電話認証でライセンス認証が通りました。

しかし、ツイッター上で認証が通らなかったという人はごく僅かですので、非常な稀なケースに当たってしまっただけだと思います。(笑)

 

■ほかにもネット上にはいろんな情報が・・・

Twitter上で検索をしてみると分解してみたユーザーからはメモリチップがリマーク品だったとか、内部のWiFiアンテナの配線の取り回しがおかしいとか、技適認証が怪しいのではないか?とかいろんな話が出ていました(笑)

裏蓋が浮いてきたという話も出てきており、バッテリーが膨らんできた!?という話もでましたが、こちらは分解したユーザーがバッテリーのふくらみではなく他の組み立て上の問題だったいう事で、他にバッテリーのふくらみという情報は上がってきてません。

また、メモリチップリマークの件も本当にリマーク品なのか?という説も出ております。実際にmemtest86で確認したユーザーによると、チップに刻印されたメーカー名がちゃんと表示されていたそうです。

ただ、今のところ動作に致命的な影響のあるトラブル報告はあがってきておりません。

 

(※20.5.15追記)

技適に関しては20.4.20に技適の認証を受けており、発売日当日の総務省のホームページではまだ更新されていなかっただけの模様です。

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■実際に動かしてみた感想・・・・

初期セットアップ直後に色々弄ってみたくなるのは人情です。最初色々弄ってるとクソ重くこんなパソコンまともに使えるか!と思う方も多いと思いましたがちょっと我慢してください。多分、裏でWindowsUpdateが動いてるせいです。Atomプロセッサはこんなもんです。終わるで待ちましょう(笑)

WindowsUpdateを完了し最新の状態してから試用したろころ、Atomプロセッサではあるものの、メモリは4GBとOSの最低動作環境より余裕のある容量になっているので、Webブラウジングや動画鑑賞は概ね問題なく行えます。

非力なCPUなのでAdobeのソフトを使った写真編集や動画編集などは無茶ですが、SNSやWebサイトの閲覧、動画再生、音楽再生に関しては問題なく行えます。

ただ、YoutubeでのフルHD画質での再生では再生開始から少し時間がかかったり、途中で止まったりすることもあるようなので、画質は720p以下の控えめな設定のほうがよさそうです。

とはいえ、個人的には720pでも7インチという画面サイズのせいか画質面ではそれほど不満はありませんでした。

 

■バッテリーの持ちは?(※20.5.5更新)

正確な計測はできていませんが、動画再生などの連続して負荷のかかるような使い方だと約3時間程度、Webブラウズ等では約4~5時間といったところでしょうか?もちろん使い方は設定などによって大きく変わってきます。ここ数日、(昼間の自動車内)屋外で使うことが多かったので液晶の輝度は明るめに設定してたせいもありますが、バッテリーの持ちは実用充分なものだとは思いますが公称値の7時間はかなり頑張らないと難しいと思います。

 

■でもちょっと重たい!?

でも、若干ですが他のAtom搭載機より重たい気もします。何気なくタスクバーを見たら動作周波数が1.4Ghzより上がりません。どうやらIntel Turbo Boostが働いていないようです。

BIOS画面で確認したところやはりIntel Turbo Boostは無効になっていましたので、BIOS上で有効にしたところ問題なくIntel Turbo Boostは動作しました。

ただファンレス設計のため発熱量も増加するためIntel Turbo Boostの有効化はトラブルの原因になることもありますので、あくまでも自己責任で!

危険性のある設定変更なのでオススメはできませんので手順の記載はしません。

 

マイクロソフトOffice搭載!!??

実はこのパソコン、Office搭載とも言えます(笑)

とは言っても無償のOfficeMobileです。7インチ液晶ですので、無償でOfficeMobleの全機能は利用できます。

但し、Mobile版ですので、マクロ機能などの一部の機能が使えない他、重要なのは利用は「非商用目的の利用」に限られます。簡単に言うと個人的な目的で使う分には全然OKですが、仕事で使うのはダメですよ。という事なのでご注意ください。

 

■結局このパソコンは買いか?

はっきり言うと、初心者向きではないのでパソコンに詳しくない人にはオススメできません。例えば、Windowsアップデートが裏で動いてると極端に重くなったり、インストールしているソフトによってはバックグランド処理の影響でパソコン自体の動作がかなり重くなることがあります。特にマイクロソフトのone DriveやGoogleGoogleドライブの同期ソフトも同期中はかなり動作が重くなるので利用はお勧めできません。

その辺を割り切った運用をできるPCスキルをお持ちの方で、Atomプロセッサの性能や特性を理解できる方なら、安価でそこそこ実用的に使えるパソコンですので、面白いとは思います。

 

 

【20.5.20追記】サポート体制について・・・

実は発売元の式会社アール・ダブリュー・シー様にWindowsライセンス認証の件で問い合わせをWebサイトのフォームから行っておりますが、本日20.5.20の段階でまだ連絡がございません。すでに解決済みの問題なので実害はないのですが、連絡すらよこさないとは製造メーカーとしてどうなんでしょう?

また、私は問い合わせていませんが、ドン・キホーテの「情熱価格」ブランドの商品に関しては専門の窓口もあるようですので、そちらに問い合わせたほうが良さそうです。

また、Twitter等のネット上の情報ではハードウェア的に明らかな故障(液晶の表示不具合)等は店舗に問い合わせれば速やかに交換若しくは返品の手続きをしていただけるという事らしいです。こちらは流石、全国規模の大手量販店だけあってこの辺は問題なさそうですね。