メルカリで2000円で出品されていたのでなんとなく購入したWINTECH社製の小型ラジカセです。
こちらの製品は新品でも5千円程度で購入できる現行商品でケーズデンキ等の家電量販店の店頭なんかでも見かけることも多いです。
WINTECH マイクロSD/USB録音対応コンパクトラジカセ ブラック (FMワイドバンドモデル) SCT-R225K
- 出版社/メーカー: WINTECH
- 発売日: 2016/04/22
- メディア: エレクトロニクス
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デザインはなんとなく昔のソニー製ラジカセを連想するようなデザインでラジカセとしてはかなりコンパクトなモデルです。
機能的にはワイドFM対応のFM/AMラジオとカセットテープの録音再生ができるモノラルラジカセですがUSBメモリとマイクロSDに対応しており、MP3再生の他にテープ音声をUSBメモリやマイクロSDに録音することもできます。
まず目玉と言っていいのかわからない微妙なUSB機能から。こちらはMP3再生の他にカセットテープの音声のデジタル化に利用できます。
MP3再生に関しては指定したフォルダのものを再生する形式で液晶表示もないため曲の順送りしかできないため実用性は低いです。
USB/SDへの録音に関してはワンボタンで行えるために非常に簡単で曲の自動分割もできるが・・・これがくせ者でこの機能がオフにできないのは最大の欠点と言えます。
音質は64kbpsのモノラルで悪くはないのですが、カセット部の性能上、高音域がほとんど出ないので高音質な録音は当然期待できません。
またラジオや内蔵マイクからはUSBへの録音ができないのは残念なところです。
【2017.11.9追記】
記録されているMP3を確認したところ、サンプリングレート22.05khzの2chステレオのMP3ファイルになっていました。また、録音されている音を確認すると、恐らくf特としては100hz-6khz程度でしょうか?音楽を楽しめる音質かと言われますと小型スピーカーでも厳しいレベルだと思います。トーク中心のラジオ番組の録音くらいであれば使えるレベルだと思いますが・・・・MP3機能はあくまでも「おまけ」と考えておいたほうが良さそうです。
カセット部はオーソドックスなモノラル使用の片面再生のみのワンウェイ機。この手のプレーヤーでありがちな大きなワウフラや回転速度の問題などはほとんど見られず、「この手のプレーヤーにしてみれば」音質はマトモな部類に入ると思います。
高音がまるっきり出ない、いかにも昔のラジカセの音質である意味懐かしい音と言えます。
ラジオ部は可もなく不可でもないオーソドックスなラジオで受信感度も悪くない。たたチューニングがシビアでチューニングダイヤルのちょこっと触れただけでチューニングがずれてしまうという問題がありますが、受信自体は良好でクリアな音質で受信できます。
音質に関しては内蔵スピーカーに関しては安物ラジオのようなとりあえず鳴ってますというレベルの音で音楽鑑賞用にはとても使えるレベルではないです。
ただ、イヤホン出力はステレオ仕様のイヤホンやヘッドホンに対応しており、音はモノラルですが両耳から音が出るようになっており、音質は良好です。
実売価格が新品で4000円~5000円の製品ですが、この価格帯の製品にしては品質も良くお勧めできる商品ですが、売りでもあるUSB関係の機能に関しては不満が出ます。特に自動分割機能、こちらの機能をオフにできないのはちょっと痛いですね。あとはラジオからUSB/SDへの録音ができない点も残念です。
それ以外は概ね良好で、特にカセットテープの音質が「この手の安物ラジカセにしては」良好なのは評価できます。