今まで使っていたコンデジ、フジフイルムX10の調子が怪しくなってきたので、そろそろ買い替えようか・・・と思っていたところに、フジフイルムのX100Sが展示品で74800円という破格のお値段で売られてましたので買ってしまいました。
まず、このカメラ、誰にでもお勧めできるものではありません。
ある程度のカメラの知識があり、店頭で一通り触って良さがわかる人以外は買わないほうが吉です。レンズが単焦点というズームができないレンズであったり、操作方法がある程度カメラの知識があることを前提とした仕様になっているじゃじゃ馬ですから・・。
まず、外観はフジフイルムXシリーズではおなじみのクラシカルがデザインで、正面からの見た目ではデジタルカメラには見えません。
そして操作系は、まず中級機以上のカメラでは珍しくモードダイヤルがありません。
その代わりにレンズ部に絞りリング、シャッターボタン付近にはシャッタースピードのダイヤルがあり、オートで使用する場合はそれぞれをAの位置にすることでプログラムオートで撮影できます。MF時代のフィルムカメラを彷彿させる操作性です。
それぞれ独立したダイヤルなので撮影時にファインダーから目を離さずにそのまま操作できるので、慣れればかなり使いやすいものです。
その他に独立したダイヤルで露出補正、シャッターボタン付近のfnキーでISO感度・・・と撮影中に操作が必要になるものはすべてすばやくアクセスできるようになっています。
レンズは換算35mm F2。明るい単焦点レンズでズームはありません。レンズは非常にコンパクトになっております。また、レンズ部には絞りリングとピントリングが装備されております。ピントリングは電子制御になっているので違和感があるものの、十分に使いやすいものになっています。
そして特質すべき点はファインダー。光学ファインダーと電子ファインダーを切り替えて使用できるハイブリッドファインダーになっています。
光学ファインダーはレンジファインダーになっているので、ピントが反映されない、実際に撮影される画角とややずれる。等の問題点がありますので、MF時や厳密に構図を決めたいときは電子ファインダー、普段は光学ファインダーという使い分けができます。
また、光学ファインダー時にも像と重ね合わせるような形で各種情報が表示されるため、非常に便利です。
またファインダーの切り替えもレバーで簡単に行えるようになっているので、撮影時に必要に応じて即座に切り替えることができます。
そして、驚いたのは高感度性能。
ISO感度は200-6400 拡張で100・12800・25600が利用可能となっておりますがRAW撮影時には拡張感度は無効になります。ISO100が使えないのは若干痛いところですが、その代わりにNDフィルタが内蔵されており、メニューから切り替えることができます。
高感度時の画質は非常に優れており、RAW現像前提であれば3200くらいまでは普通に使えそうなレベルの画質は保たれています。
またセンサはローパスレスになっており、非常に解像度は高いです。
今まで様々なコンデジを触ってきましたが間違えなく最高レベルです。癖はあるカメラなので使い手は選びますが、非常にいいカメラだと思います。
FUJIFILM デジタルカメラ FinePix X100 1230万画素 F FX-X100
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