今回購入したのは展示品で処分特価で3万円という価格で売られていたパナソニックのコンデジ、「DMC-CM10」です。
このカメラの最大の特徴は・・・特に背面から見るとカメラには見えません(笑)
スマホのボディーに1インチセンサの高性能カメラを搭載したような製品です。
筐体は最近のスマホと比べるとちょっと厚めのボディーに普通のカメラとしてはあり得ないサイズのレンズ部を搭載しています。
またAndroidOSを搭載しており、通常のAndroidアプリも動作しますので、撮った写真をそのままSNSに投稿したりRAW現像などを行ったりすることもできます。
当然ですが、カメラを使用するアプリも問題なく利用できますので、様々なカメラアプリやツイキャスなどのストリーミング配信にも利用できます。
通信機能はWiFiの他にLTE通信もサポートしており、SIMカードを挿せば本当にスマホのように使うことができます。
ただし音声通話機能は搭載されていないので、電話機として使うことはできません。
Android端末としてはスナドラ801にRAM2GB、ストレージは16GB、OSはAndroid5.0と完全に一世代前の性能となっております。
ただ重たいゲームなどは厳しいですが本来の用途であるSNS系のアプリなどは全く問題なく動作するスペックになっています。
カメラの性能としては1.0インチの2000万画素のMOSセンサーが搭載されており、レンズは10.2mmF2.8(35mm換算28mm)の単焦点レンズが搭載されています。
ISO感度は常用ISOは125-12800、拡張で100-25600となっており、軽く触った感じではPC上のLrで処理することを前提で考えればISO1600くらいは全く問題なさそうでした。画素数が高いためか、高感度時の画質はハイエンドコンデジやミラーレス機を比べると劣るようです。
SNSを前提として考えると内蔵の4.7インチ液晶で拡大せずに見る限りではISO6400あたりから若干ノイズが気になるレベルになってきます。
これだけの性能のカメラがスマホカメラ感覚で利用できるのですから凄いです。
操作系は基本的にタッチパネル操作ですが、レンズ部に電子ダイヤルがついており、設定によりISO、露出補正、WB調整、絞り・シャッタースピードなどの基本設定が行えます。また電子ダイヤルの機能は撮影画面から2タッチで簡単に切り替えられるようになっており、そのほかにボリュームボタンにもそれらの機能を割り当てられますので、電子ダイヤル2つに近い操作性になっています。
操作性には定評のあるパナのカメラですが、スマホのような筐体でありながらこれだけの操作性とは正直驚きました。
また、カメラ起動用のスライドスイッチがついており、端末の状態に関わらずスリープ状態でも何らかのアプリを起動中であってもスライドスイッチを操作するだけで自動的にカメラアプリが起動し撮影可能な状態になります。
購入からまだちゃんとした撮影はしていませんが、高級コンデジレベルのカメラがスマホカメラ感覚として使えるのはすごく面白いですね。サイズもやや厚みがあるスマホなので毎日持ち歩くのにも苦にならないレベルです。
このカメラは2016年2月に発売され、既に生産完了になっており、Kakaku.comにも価格が掲載されていませんので、流通在庫もあまりないものだと思われます。
非常に面白いカメラではありますが、後継機の話もまったく出てないのが残念なところです。もし、この機種に音声通話を付けて大手キャリア製で売り出したら売れそうな気もしますが・・・どうでしょうかねぇ?