発売当初から欲しいと思っていたソニーのα7の中古を入手しました。
α7は35mmフルサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラです。このフルサイズミラーレスはソニーのα7シリーズ以外はライカなどのごく限られたメーカーでしか発売されておらず、国内メーカーではソニーだけとなっております。
フルサイズセンサーのメリットとしては、画素数の面で有利、高感度性能が優秀、大きなボケが得られるなどがありますが、今回着目したメリットは古いMFレンズがフィルムと同じ画角で利用できるという点です。
また、フランジバックの短さも魅力のひとつです。
35mmフルサイズセンサーを搭載したカメラはソニー以外でも数多く発売されていますし、自分もソニーの6Dというフルサイズセンサーを搭載したカメラを所有してます。
しかし、ソニーα7以外はすべてミラーが付いた一眼レフなのでフランジバックが長く、古いレンズをマウントアダプタを通して装着するのには大きな制約があります。
その点、ソニーα7シリーズのEマウントはミラーレス専用設計のため非常にフランジバックが短く、マウントアダプターを介して装着できるレンズの種類が非常に豊富なこともα7の特徴です。
ボディー自体のデザインもオーソドックスなカメラのデザインで、古いMFレンズを装着しても違和感がありません。とくにプリズムハウス部(とはいっても実際に入ってるのは電子ファインダーですが)のデザインが角ばった古いカメラのようなデザインなのもお気に入りです。これでソニーのロゴが無ければ完璧なんですがねぇ(笑)
実際に触ってみると、予想以上にいいのがファインダー。像が大きく画質が良いので、MFでもフォーカスアシストなしでも問題無さそうな感じがします。
もちろんフォーカスアシスト(ピーキング機能)を利用することもできます。
そして液晶は上下方向に稼働できるタイプのバリアングル液晶になっており、ローアングルなどの撮影も快適に行えます。
軽く触った感じでは操作性や画質面などで大きな不満はありますが、バッテリーの持ちの悪さはちょっと気になりそうな感じです。これは消費電力の大きなパーツの多いミラーレスカメラの宿命ともいえる問題なので仕方ないところでしょう。
ただし、USB端子からの充電に対応しており、外出先でのバッテリー切れの場合は市販のモバイルバッテリー等、スマホ向けの充電器でそのまま充電できます。
端子も一般的なAndroidスマホと同じマイクロUSBなので、スマホ用のケーブルがそのまま利用できます。
あとはフルサイズセンサーを搭載していながら最高感度が25600程度に留まっているのが若干残念な点です。ただ、ここまでのISO感度を使用するシーンはあまり少ないため問題になることは少なそうです。
また、画質を考慮すると個人的にはISO3200程度までであれば日常的に使えそうな画質が確保されており、自分のメイン機でもあるCanon6Dと同程度の高感度性能はありそうな感じがします。
もちろん、電子接点付の通常の純正レンズ等との組み合わせで本来のポテンシャルを発揮できるカメラですが、マウントアダプターで古いレンズを使いたい人にとっても非常に魅力的なカメラです。中古も安いもので8万円代くらいが相場ですので、手ごろな価格になってきましたので、思い切って購入してみました。