【我が家のゲーム機紹介】第6回 任天堂 ファミコン用ディスクシステム

第6回目の今回、本来は周辺機器なのでこの連載で紹介すべきか迷いましたが、一世を風靡した点と、対応ソフトが多数ある点から紹介することにしました。

 

ディスクシステムとはファミコンに接続できるフロッピーディスクのような磁気ディスクドライブ一式で、ディスクドライブと、ファミコン本体のカードリッジスロットに挿入するI/Fと拡張メモリ、拡張音源が入ったRAMアダプターがセットになって販売されていました。

 

ディスクはパソコンではシャープのMZ-1500等の一部機種で採用されているクイックディスクをベースにコピープロテクトの一つとして専用の形状のシェルを採用することで他の市販ディスクなどを使用できないようにしています。

容量は両面で112Kバイトで、当時の一般的なROMカードリッジの3倍の容量というキャッチコピーで宣伝していました。

両面使用できるディスクですが、一般的なディスクドライブと異なる点は、カセットテープと同様裏面にアクセスする時は一度ディスクを取り出し裏返してセットする必要があった。

そして、当時のディスクドライブとしては安価で一式で15,000円でした。そして安価なのはハードだけではなくソフトも安価で、当時のROMカードリッジのソフトは4000~5000円に対してディスクシステム用ソフトはほとんどが1本3000円以下で販売されていました。

また、さらにディスクの特徴を活かしたディスクの書き換えサービスも行われ、1本500円(一部例外あり)の低料金でユーザーの持っているディスクの内容を新しいゲームに書き換えてもらうことができました。

その書き換えは販売店の店頭にあったディスクライターという機械で行うことができ、当時ファミコンを扱うおもちゃ屋さんのほとんどと言っていいくらいの勢いで設置されていました。

 

また、当時のROMカードリッジにはS-RAMなどによるメモリーバックアップ機能がまだ搭載されていなく、RPGなどのセーブが必要なゲームはパスワードがセーブ機能の代用になっており、ユーザーはゲームを再開する度に長いパスワードの入力を行い、中断時は画面に表示されたパスワードを手書きでメモを残すことが強いられたが、ディスクシステムでは当然セーブも行える点も当時はメリットとなりました。

 

ディスクシステムは一時期多大な人気を誇りましたが、その人気は長くは続くことはありませんでした。

ディスクシステムの容量は1Mビットに満たないくらいの容量ですが、ディスクシステム登場の1986年には既に2MビットのROMカードリッジを使用したソフトが登場したことと、翌年にはS-RAMによるセーブ機能を搭載したカードリッジも登場しており、次第にディスクシステムのメリットが薄れ、勢いがあった割りには衰退も非常に早かった。

 

ディスクシステム自体は今でも中古屋のジャンクコーナーでよく見かけるがその9割以上は動作しないもので、そのほとんどは内部ゴムベルトの経年劣化による故障で修理方法はWebサイトを検索すると出てきますので器用な人であれば自分でもできるレベルだそうです。

またソフトは磁気ディスクなので経年劣化で読み込めないディスクも少なくないですが、ジャンクで売られているものでも今でも読み込めるものも多いのは驚異的です。(自分がジャンクで購入したディスクカード5枚中3枚は問題なく読めました)

ただ、中には内容の書き換えを行っているがラベルシールを張り替えていなく、ラベル記載のゲームと異なるゲームも入ってる・・・なんて事もあるようです。