【最近買った物】SAC アクションカム SA150

今回購入したものはSACというメーカーのアクションカム SA150です。

こちらのカメラはビックカメラ系列(コジマ・ソフマップ含む)専売モデルで2980円+税という価格でした。まさか動画が撮れるカメラが3千円とは・・・。

スペックは130万画素のCMOSセンサに140度の画角の広角レンズを組み合わせたアクションカムで液晶は2インチ、バッテリーは連続録画90分、記録メディアはマイクロUSBになっています。

動画の解像度は最大でフルHD30fpsとなっております。そして謎なのは同じ型番の製品でフルHD15fpsと30fpsになっているものが混在しています。

今回店頭で並んでいたものも一部パッケージのスペック表に訂正シールが貼られて15fpsから30fpsに修正されていたものと15fps表記のものが混ざってました。

とりあえず30fpsに修正されていたものを選び購入してきましたが・・・

 

また、水深30mに対応(自称)の防水ハウジング、自転車用マウントキット、三脚取付用のプレート類などと付属品は価格を考えると充実しています。

また防水ハウジング使用時はGoPro互換のアクセサリが使用できるようです。

 

そして実際に使ってみると・・・・。FullHDで撮影すると途中で録画時間のカウントがリセットされます。そして再生するとこの時点で録画が異常終了していたようで、異常終了した録画データは破損ファイルになってしまいカメラでもPCでも再生できないファイルになっていました。

720pで撮影するとこのような症状が起きませんので恐らくカードの転送速度の問題なのでしょうか?一応クラス10のメモリーカード2枚でテストしましたがどちらでも同様の問題が発生しました。

まぁ130万画素のセンサですから720pでの撮影が妥当なところだと思いますのでこちらはこのまま使っていくことにします。

そして記録フォーマットはまさかは安価なカメラでは定番のモーションJPEGでした(笑)

 

静止画記録はなぜか130万画素なのに記録は最大1200万画素になってました。もちろん1200画素で記録しても画質は良くなる訳はありません。この手のカメラだとこのような謎仕様が多いのはなぜでしょうか?

そして静止画撮影時はセルフタイマーはもちろんインターバルタイマーも備えており、間隔は2秒から60秒まで7段階で設定できます。

 

そして評価できるのはバッテリーでの連続撮影時間が90分。実際に試してみたところ、液晶を時々ONにするような使い方で実測で約1時間(うち10分程度液晶使用)ですのでまずまず好成績ではないでしょうか?

給電用の端子はマイクロUSBで給電しながらの撮影もできますので90分を超える長時間撮影にも使用できます。

 

色々と問題はありますが、実売約3000円と考えれば面白いおもちゃじゃないでしょうか?

【2017年のまとめ】今年買ったモノたち デジタルガジェット編

2017年に買ったデジタルガジェット・・・どんなものを買ったのかちょっと振り返ってみたいと思います。

 

【2月】Lenovo タブレットPC IdiaPad MIIX310

10.1インチ型のタブレットPC。キーボードドックが付属し、合体時は普通のノートPCのように使えます。スペック的にはAtomZ8750 RAM4GB eMMC:64GBと低価格モデルとしてはなかなかのスペック。キーボードも悪くないので仕事などで使うことが多いですが、10インチはなかなか手軽に持ち出せないので使用頻度は少ないですね。

 

【4月】7インチWindowsタブレット WDP-073

なんとなく小さくて安いマシンが欲しくなったので購入しました。半分ネタでお値段は1万円でした。eMMCが16GBと非常に容量が少ないものにWindows10が搭載されてたので色々と厳しかったです。色々と試行錯誤してみましたかいまいち使い道もなく結局お蔵入りとなりました(笑)

 

【5月】GPD社 超小型モバイルPC GPD Win

このマシンは5.5インチ液晶のクラムシェル型端末でポータブルゲーム機並の筐体にAtom Z8750 RAM4GB eMMC64GBと実用的なスペックを詰め込まれた機種です。

携帯性も非常に良くバッテリーも7~8時間は持ちますので日常的に持ち歩いて使用してます。

 

【7月】AUKEY  モバイルバッテリー PB-T9

Amazonのセールで1600円で購入したモバイルバッテリー。16000mAhと大容量で出力ポートは2ポート。低価格ながら2A出力のほかにクイックチャージ3に対応などと意外と高性能。現在も日常的に使用しています

 

【8月】クリエイティブメディア  サウンドブラスター DigltalMusic PremiumHD

こちらはオーディオ機器に入れるか迷いますがパソコン周辺機器として日常的に使用していますのでデジタルガジェットのほうに入れました。

こちらは入出力共に24bit 96khzに対応したUSBオーディオインターフェイスです。いままで使ってたものも大きな不満がありませんでしたがレコードの音を96khzでデジタル化したくて購入しました。

 

【8月】NEC レトロPC PC-6000シリーズ 2台

1982年、今から35年前に発売されたNECのレトロPCです。ほぼリアルタイムで使っていた機種ですが、自分が所有した機種は故障し処分してしまって、機会があれば欲しいと思ったところでちょうどいいものをヤフオクで見つけ購入しました。

今回購入したのは初代機のPC-6001とその後継機の6001mk2の2台。2台ともメンテ済ではなくジャンクで購入したので不具合も若干ありますが実用上問題ないレベルで動作するレベルで昔の懐かしいソフトも動作しました。

 

デジタルガジェット、今年は意外と少なめですね。そして自分でも驚いてるのですがスマートフォンは買ってなかったようです(笑)

 

【追記】

このブログを書いたあと、1台増えました。

超小型PCのGPD Pocketです。5月に購入したGPD Winの姉妹モデルで500gを切る重量でWindows10が快適に動作する7インチ液晶のノートPCです。

GPD Winと比べて液晶が大型になり、それに伴い実用的なキーボードが搭載されている実用性が重視されたモデルになっています。

【ジャンク】最近買ったもの ソフトバンク モバイルWiFiルーター 304HW

ジャンクで1000円程度で売られていたソフトバンク製のモバイルWiFiルーター、304HWを購入しました。

なにげなく店頭で手に取ったらワンセグ用らしきアンテナが付いてまして気になって調べたらSIMロック解除が自分でできそうなので購入してみました。

 

SIMロック解除に関してはこちらのサイトを参考にして行いましたがすんなりとロック解除ができました

skyblue.ciao.jp

ただし、こちらのサイトでは無料でできるとの記載がありますが、2017年12月15日現在では日本円で871円の課金が必要になっています。

もしかしたら他に無料で行う方法もあるのかもしれませんが、面倒なので871円課金しちゃいました(笑)

 

今回はドコモ系MVNOIIJmioSIMカードで接続しましたが、SIMロック解除後はAPN設定を行うことですんなりと接続することができました。

 

そしてテレビ視聴は専用アプリを端末にインストールして視聴できるようなので、早速インストールしてみました。

WiFiルーターに接続している状態であればアプリ起動後にチャンネルスキャンを要求する画面が表示され、難なく視聴できました。

そして、アプリをインストールして気づきましたが、この機種に内蔵されているテレビチューナーはワンセグではなくフルセグ・ワンセグ両対応のチューナーでした。

我が家は内蔵アンテナではワンセグしか受信できませんでしたが、電波が強い地域であれば内蔵アンテナでもフルセグ受信できるのでしょうか?

また、ルーター本体にEXT ANTと書かれた3.5mmミニジャックがありましたので、市販ケーブルを使えば外部アンテナを接続することもできそうです。

 

そして・・・こちらは完全に私の知識不足でしたが、こちらの機種はソフトバンクから発売されてますので、当然受信バンド等はソフトバンクを前提で作られています。

そのため、ドコモ系のSIMを刺してもLTEは使用できず3G接続になってしまいます。

試しにその状態で回線速度を計測してみましたら下りは約3Mbps程度、上りは0.5Mbpsと実用上は支障なさそうな速度が出ています。

しばらくこの状態で試用してみて検証してみる必要はありますが、モバイル回線という特性を考えれば充分実用的に使えるのではないでしょうか?

 

【追記】

回線についてはテスト当初は3Gのみしか繋がってませんでしたが、いつのまにかLTEの電波を掴んでいました。こちらのほうに関してはちょっと調べてみる必要がありそうですね。

【2017年のまとめ】今年買ったモノたち オーディオ編

2017年に買ったものを振り返ってみるために今年買ったものをちょっとまとめてみようと思います。

まずはオーディオ機器から見ていきたいと思います

 

【1月】【ジャンク】KENWOOD カセットデッキ KX-W8020

まず、アナログオーディオ道へ沈むきっかけとなったのはこのカセットデッキでした。

単にカセットテープを聴きたくなったという理由でジャンクで3000円で購入したのですが・・・(笑)

 

【2月】【ジャンク】ビクター カセットデッキTD-V505

3ヘッドデッキが欲しくなりジャンクでビクターのTD-V505というデッキを購入しました。1984年の中級機でしたが、こちらは再生は問題なかったのですが録音に異常がある為、倉庫行きとなりました(笑)

 

【3月】【ジャンク】TEAC カセットデッキV-1050

前回購入した3ヘッドデッキが肝心の録音に問題があるため今回はTEACのジャンクを購入。こちらは動作良好で今現在でもメインのカセットデッキとして使用しています。

こちらは3ヘッド機の中では廉価モデルで1990年代の前半の機器だと思われます。

 

【4月】【中古】TEAC カセットデッキ R-919X

こちらはTEAC製の上位モデルのカセットデッキ1984年ころの製品です。

この頃の高級デッキはポテンシャルの高いものが多く、この機種もdbxノイズリダクション搭載などの高音質なものでしたが、テープ回転速度の異常など何点か問題を抱えていたため、保証期間内に販売店に相談し返品となりました。

ここまで1ヶ月に1台のペースでカセットデッキを買っていましたが、カセットデッキはこれで最後となります(笑)

 

【5月】【ジャンク】SONY レコードプレーヤー PS-V705

こちらは80年代のソニー製の廉価モデルのレコードプレーヤーでした。2700円で問題なく再生するとの事でしたので購入。軽い気持ちで入りましたがこれでレコードの音にハマってしまい沼に沈むことに・・・(笑)

 

【5月】【新品】DENON レコードプレーヤー DP-300F

ソニーのレコードプレーヤー購入から1週間もしないうちに新品でカートリッジ交換ができるレコードプレーヤーが欲しくなり、思い切って新品で購入しました。

購入当時はレコードプレーヤーの予備知識が乏しく、正直失敗でした(笑)

最大の問題はストレートアームであること。このアームのせいでカートリッジ交換時に必要なヘッドシェルが専用品以外に選択肢が皆無なのでカートリッジ交換が非常に面倒なことになるのです。現在はサブシステム用としてオーディオテクニカ製のカートリッジと組み合わせて使用しています。

 

【6月】【中古】YAMAHA レコードプレーヤー YP-700C

また1ヶ月で次のモデルを買ってるんですね(笑)保証付き中古、カートリッジ付きで1万円でしたので購入しました。しかし家に持ち帰ってテストしてみるとレコードが回転しないのです。返品も考えましたが色々調べてみるとドライブベルトの劣化が原因のようでそれを交換したところ問題なく動作しました。

現在はサブ機としてVESTAX製のカートリッジと組み合わせて使用しています。

 

【7月】【ジャンク】テクニクス レコードプレーヤー SL-1600

4千円という微妙な価格で見た目、そしてダイレクトドライブ機という点に惹かれて購入してしまったプレーヤーです。現在はDENONのDL-103Rと組み合わせてメイン機として常用しています。

 

【7月】【新品】オーディオテクニカ フォノイコライザー AT-PEQ20

レコードプレーヤーをメインシステムで2台使用するために単体のフォノイコラーザーを購入しました。どうせ買うならちょっといいものを・・・ということで何を血迷ったMCカートリッジ対応タイプのPEQ20を購入しました。

 

【7月】【ジャンク】マランツ アンプ MP-50

これまで使用していたアンプの調子がおかしくなるためジャンクで急遽購入。

購入当初は良好だったのですが、徐々にトラブルがでてきて現在はお蔵入りです(笑)

 

【7月】【新品】DENON MCカートリッジ DL-103R

MC対応のシステムが揃ったのにカートリッジがMMしかない為我慢できずに購入。

7月は棒茄子様の力で色々と買いまくりですねぇ(笑)

50年前から基本設計の変わっていない定番モデルですが、流石にいい音が出ます。これまで色んなカートリッジを中古やジャンクで購入しましたが、カートリッジは結局これをメインにすることで落ち着きました。

 

【7月】【ジャンク】ソニー カセットウォークマン WM-GX622

ヤフオクで動作品のジャンクを落札しました。動作は良好でした。

カセットテープをクルマで聴きたいという理由で購入しましたが、結局のところあまり使ってなかったりします(笑)

 

【10月】【中古】ソニー アンプ TA-F222ESR

7月に購入したマランツのアンプがいよいよ本格的におかしくなってきた頃に中古屋でメンテ済み3ヶ月保証付きで9800円でしたので購入しました。

メンテ時の修理報告書などが無く詳細はわかりませんが、ボリューム類の調整?と基板の一部部品の交換を業者にて行ったということです。

1989年製の中級機でマランツと比べて素直でさっぱりした音で自分は好きですが、この辺は好みが分かれそうなところですね。

 

【10月】【ジャンク】マランツ CD/MDデッキ CM1040

アンプと一緒に購入したのがジャンクのマランツ製のCD/MD一体型のデッキです。

適当なCDプレーヤーが欲しかったところでとりあえず3000円のジャンク品でマランツらしくないさっぱりとしたデザインが気に入り購入しました。

 

今年のオーディオ機器の購入はこれで最後となります。前半はもの凄い勢いで買ってますが結局の所、ダイレクトドライブのレコードプレーヤーにDENONの定番カートリッジのMC-103Rの組み合わせに落ち着きました。

またレコード盤のほうも絶賛増殖中でLP盤だででも120枚を超えました(笑)

【雑談】超小型PCの歴史でも探ってみますか・・・ その5

前回は1990年代のWindows搭載の超小型PCを見てみましたが、今回はWindows Vista発売以降の比較的新しいものを見ていきたいと思います。

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個人的にインパクトがあったのはASUSEeePC 4G-Xです。こちらのモデルは2009年に発売されたモデルで7インチ液晶で1Kgを切る超小型PCです。

このパソコンの凄いところはサイズでもスペックでもなく価格でした。通常のWindowsXPが動くノートパソコンが当時としては破格の5万円を切る価格で発売されたことです。(当時の一般的な低価格なノートPCは10万円以上していました)

液晶は当時、ポータブルDVDやカーナビなどでニーズが大きく安価に調達できるWVGA液晶を使用し、HDDを使用せず低価格な4GBのフラッシュメモリを搭載していました。

性能的には制約が大きく、特にストレージ容量が厳しいものですが、当時の最新OSのWindows Vistaではなく動作も容量的にも軽いWindowsXPを採用していました。

しかし、このパソコンは話題となりネットブックと言われる小型・低価格PCが各社から発売されて話題になりました。

 

「Willcom D4」の画像検索結果

同じ2009年にSHARPから発売された超小型PC D4です。こちらは登場したばかりの廉価モバイルPC向けのCPU Atomプロセッサを搭載した超小型PCです。

重量は500gを切った小型軽量機で5インチの1024*800の高解像度液晶、40GBのHDDを搭載し実用的なスペックでしたが、メモリが1GBで増設ができず、WindwosVistaを動かすのにはやや厳しめのスペックでした。

そしてこのモデルはWillcomPHS回線での通信機能を内蔵しており、販売もWillcomからされていた事もあり、PHS端末として販売されていたため安価に売られることも少なくなかったのも話題になった要因ですが、OSに当時あまり評判の良くなかったWindows Vistaを採用しメモリも1GBと少なめだったこともあり売れ行きは好調とは言えなかったようです。

 

「F-07C」の画像検索結果

2011年にNTTドコモ富士通から共同開発された超小型PCで少し大柄なスマートフォンのサイズでフル機能のWindows7が動作するものでした。

また携帯電話としての機能も備えており、通常のiモードWindows7を切り替えて使用でき、普段はiモード端末として普通の携帯電話と同じように使うこともできました。

ただ、小型化を追求したことと、iモード端末としての機能を同居させたことにより、Windows側からカメラ機能やGPSが使用できなかったり、マイクロSDカードへのアクセスが限定的だっり、別売のクレードルを使用しないとUSB機器が接続できない等と制約が大きかったこと、そして発熱を考慮しただでさえ遅いAtomを約600Mhzで動作させており、更にRAMは1GBしか搭載されていなかったため、とても実用的に使うには厳しい動作速度となっていました。

さらに当時は高性能なスマートフォンがかなり広まりはじめた時期でわざわざWindowsマシンを使わなくてもAndroidiOSを搭載したスマートフォンで充分という人がほとんどでした。

そのため、発売当初からネタ端末として扱われました。ドコモから携帯電話として販売されていた為、安価で入手できたこともありそこそこ売れたようですが、後継機種も発売されることもなく1代限りで生産完了となった名(迷?)機でした。

 

「Windowsタブレット」の画像検索結果

2012年頃あたりになると、国内外の各社からWindows8搭載のタブレットPCが多数発売されてます。初期の製品は通常の1枚板のタブレット端末でタッチパネル操作だけではWindowsの操作には不便だったたためか、後に2in1タイプのモデルが人気を博し、現在に至ります。

初期の製品は低スペックの低価格製品が多かったと思いますが、人気が高まるとクリエイティブな用途に使えるハイスペックなPCから3万円程度で買える低価格タイプまで様々なバリエーションが発売されており、海外製品の中には1万円前後で買える7インチ液晶のタブレット端末も発売されています。

 

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最後に最新の製品を紹介します。

2016年に中国のGPD社よりクラウドファンディングで資金を集め製品化された超小型PCです。5.5インチ液晶を搭載し、400gを切る重量で久々のポケットに入るタイプのパソコンです。スペック的にもAtomプロセッサの最上位モデルZ8750、メモリも4GB、eMMC64GBと実用的に使えるスペックを搭載しており、使いやすいとは言えないもののキーボード、そしてポインティングデバイスとしても使えるゲームパッドを搭載し外出先で机が無い場所でも使いやすいモデルで人気を博していました。

また今年2017年には7インチ液晶を搭載し、キーボードを使いやすいものに改良し、メモリを8GB、eMMCを128GBに増強したGPD Pocketも発売されました。

現在、クラムシェル型の超小型PCでは唯一の製品で大手メーカーからの対抗できるようなモデルは発売されていません。

 

2011年以降はスマートフォンが広く普及し現在ではソフトウェアもかなり充実して大抵の事はスマートフォン単体でできるようになり、フル機能のPC向けOSを搭載した超小型PCの存在意義というもの自体が減ってきましたが、PCと同じソフトが動作する超小型PCの必要性はなくなる事はないと思います。

今後はどんな魅力的な超小型PCが出るのでしょうかねぇ?それとも今後はこのようなパソコンはもう出ないのでしょうか?気になるところですね

【雑談】超小型PCの歴史でも探ってみますか・・・ その4

今回はWindowsの普及が急速に加速してきた1994年以降のお話を少ししてみます。

 

これまでの超小型PCというものはデスクトップPCとの完全な互換性が保たれてるものは少なく、一部簡略化されたアーキテクチャであったり、完全に互換性が無いものだったりしましたが、いよいよ通常のPCと完全な互換製を持った超小型PCが登場しました。

 

まず、思い浮かぶのが1995年にIBMが発売したPalmTopPC110です。

こちらは標準構成ではWindowsではなくDOS+独自ランチャの組み合わせではありましたが、HDDが付属したWindows3.1モデルも存在していました。(発売はWindows95発売前の1995年9月でした)

重量630g、A6サイズという小型ボディーでHDDは内蔵されておらず、その代わりに4MBのフラッシュメモリが搭載されており、DOS+独自ランチャがプリインストールされていたそうです。但し、PCカードType3に対応したカードスロットが搭載されており、PCカードスロットに内蔵できるHDDからの起動にも対応していました。

そのため、Windows3.1や無理すればWindows95を動作させることもできました。

マシンスペック的には486SX 33Mhz メモリは4MB 最大で8MBまでしか増設できないため、Windows95では何とか起動はできるものの常用するのには厳しすぎるスペックでした。

なお、このモデルは日本国内でのみ販売されていたものでした。

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翌年の1996年には東芝からリブレット20でした。

IBMのPalmTop110と比べると810gとやや重いですが、スペックは格段に良くなっており、CPUはDX4-75Mhz RAMは標準8MBで最大20MBまで搭載可能でした。

またHDDは270MBのHDDが内蔵されており、当時の標準的なノートPCのHDDが1GB程度だったことを考えるとかなり容量は少なく、プレインストールのWindows95にOffice95をインストールするとかなり容量的にはぎりぎりでした。

こちらのモデルは当時大ヒットしており、モデルチェンジを繰り返し2005年までリブレットの名を持つモデルが発売されていました。

 

「NEC mobioNX」の画像検索結果

東芝リブレットに対抗場として発売されたNECのmobioNXです。外観はリブレットとほぼ同じサイズでスペックはモバイルMMX Pentium120Mhz、メモリは16MBからモデルにより32MB。最大80MBまで増設可能でした。HDDは1.6GBとかなり容量的には余裕はあり、液晶がVGAと解像度が低い点以外は普通のPCソフトが快適に利用できたように思われます。

翌年にはCPUを200Mhz、メモリを32MBに強化したWindows98プレインストールモデルが発売されましたが、両機とも思わしくなくこのモデルでMobioNXは消滅してしまいました。

 

「VAIO C1」の画像検索結果

1998年にはソニーからVAIO C1が登場しました。重さは1.1kgと競合機種とくらべて重めですが、競合機種がVGAだったのに対し、縦は480ピクセルですが横方向が1024ピクセルと横長の液晶画面を搭載していてより実用的に使えるモデルになっていました。

メモリは64MBとWindows98を快適に動かせるレベルのメモリを搭載し、HDDは3.2GBと大きめの容量でした。

こちらも大ヒットしたモデルで、2002年まで後継機種が発売され、Cシリーズの名は終了しましたが、超小型PCといえるモデルは2009年発売のVAIO Pが最後になりました。

 

この頃から、ようやくデスクトップPCとの互換性は非常に高くなり、通常のパソコンのソフトがそのまま動かせるようになりました。

その後はネットブックブームにより超小型PCの存在も変わってきます。

【雑談】超小型PCの歴史でも探ってみますか・・・ その3

今回は・・・いよいよ超小型PCと呼べそうなものが登場した1990年です。

 

まず紹介するのは前回に引き続きNECです。

「HANDY98」の画像検索結果

1990年にNECから登場したのはHANDY98というモデルです。1.1kgという超小型PCと呼んでも良さそうなサイズのパソコンがいよいよ登場しました・・・。

当時はHDDはまだ高価なオプション扱いなので当然搭載されておらず、小型化のためFDDドライブの代わりに同等の容量のRAMディスクが搭載され、他にROMにMS-DOSフルセットとMS-WORKSというワープロ表計算などの機能が搭載された統合ビジネスソフトなどが搭載されていました。

しかしこれもデスクトップのPC-9801シリーズとは互換性がなく、何を血迷ったか前回の記事で紹介された失敗作、PC-98LT互換だったのです。当然の如く売れませんでした(笑)

 

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そして翌年には富士通からも同じカテゴリの製品、FM-R CARDが登場しました。こちらは990gとNECと比べて若干小型軽量になっています。

NECのHANDY98と同様に同社のデスクトップパソコンのFM-Rシリーズをベースに一部VRAM周りが非互換になっている部分がありますが、大部分のFM-Rシリーズ用ソフトが動作できたようです。

ただ、ベースとなっているFM-Rシリーズ自体、パーソナルユースではほとんど普及していないモデルでしたので、話題にはなりましたがどの程度売れたでしょうか?私は実物を見たことがありません(笑)

 

「95LX」の画像検索結果

そして、国内販売されたものではありませんが、HPから発売された95LXです。

こちらは1991年に発売されたモデルで312gという小型軽量ボディーではありますが、IBM-XT互換機で単三電池2本で動作しました。

またROMにMS-DOSやLotus1-2-3などの当時の人気ビジネスソフトまで内蔵されていました。

日本向けには発売されていませんが、パソコン通信などのコミュニティーで有志による日本語化が行われたりと日本では熱狂的なファーンが多くいました。

 

今回は超小型PCと呼べるものがちらほら登場してきた1990年~91年に出てきたものを紹介してみました。いよいよ超小型PC時代の幕開けかと思ったら・・・HANDY98は後継機種は出ず、FM-R CARDもマイナーチェンジで後継機が出ただけですぐに市場から消えてしまいました。

HPの95LXはマニア人気が高く1994年までモデルチェンジが続き、1999年まで生産が続けられていました。