【レトロPC】紹介 SHARP パソコンテレビX1

自分が生まれて初めて触ったパソコンがこのX1でした。

うちの親父がビデオカメラで撮影した映像にテロップを入れるために購入したらしいのですが、結果的にはすっかりおもちゃになってきましたW

 

当時としては高解像度のグラフィック機能、640*200ドットデジタル8色の高解像度に加え、文字をキャラクターに置き換えて表示できるPCG機能などの高性能なグラフィック機能が話題になった機種でした。

 

記録媒体はPC-6001同様にカセットテープを使用していましたが、高性能なデータレコーダーが内蔵されており、他機種よりも高速なアクセスを実現していました。

また、ソフトウェアでテープの制御ができるため、電源を入れてテープをセットするだけで自動でソフトの読み込み→実行→テープの巻き戻しまですべて自動でできるのも特徴のひとつでした。

 

X1の先進的な機能はグラフィックやサウンド面だけではなく、ハードウェアの設計そのものも非常に先進的でした。そのひとつがクリーン設計。

当時のパソコンのほとんどは今のパソコンのOSに相当するBASIC言語をROMに搭載しておりましたが、シャープ製のパソコンはROMにBASICを持たせず、カセットテープ等からロードさせる方法を取ってました。

後々、より新しいバージョンのBASICやサードパーティー製のBASIC、さらにBASIC以外のOSを購入し、動作させることができたのがX1の特徴でした。

この仕組みはフロッピーディスクが標準搭載されるころにはほとんどのPCでフロッピーディスクからの起動が可能になりましたが、カセットテープ時代のマシンでこれを取り入れてたのは私の知る限りでは国内ではシャープだけだと思います。

 

ただ、その反面、電源を入れるたびにカセットからBASICをロードするため、起動に数分くらいの時間がかかるため、シャープのマシンは遅い。と誤解されてしまっていたのも事実だったりします。(実は当時自分もそう誤解してました(汗

 

まぁ、実は私もシャープのクリーン設計の先進性について理解したのはだいぶ後のことでしたけど(汗