東芝のハイレゾラジカセ、TY-AK1ですが、何気なくメタルテープを再生しようとしたところ、液晶表示に「NO TAPE」と表示されメディア自体が認識されません。
試しにノーマルポジションやハイポジションをセットしましたがそちらは問題なく再生できるのですが、何故かメタルポジションだけテープ自体を認識せず・・。
・カセットテープを検出する仕組み
なぜそんな事になるかというと、答えは簡単。カセットテープの認識センサの問題でした。
AY-AK1に限らず多くのカセットデッキではテープをセットするとカセットテープ上部にセンサーが当たり、それを検知してカセットテープの有無を判断します。
しかし、問題はその検出センサの位置にあります。
・犯人はこいつでした。
下からノーマルポジション・ハイポジション・メタルポジションですが、テープの種類によりカセットテープの種類を検出するための穴が上部に空いています。
今回のTY-AK1の場合はテープの種類を検出する機能はないのですが、カセットテープの有無を検出するセンサがちょうどメタルテープの検出用の穴の位置にあります。
その結果、メタルテープをセットした場合、センサがテープ上部に当たらずテープが入っていないと検出してしまいます。
・しっかりとマニュアルにも記載されていました
実は同様の問題は以前に発売されたモデルからこの問題は存在しており、この件に関してしっかりと取り扱い説明書にも書かれていました。
マニュアルには「検出穴を塞げ」と書かれていますが、この穴をセロテープなどで塞いでしまうと他のメタルテープ自動検出に対応したデッキにセットしたときにハイポジションとして認識されてしまうわけです。
また、マニュアルでは検出穴としか書かれておらず、これを読んだユーザーはハイポジ検出用の穴まで塞いでしまう可能性もあります。
そうなると他のデッキで使用したときに問題が発生する可能性もかなり高くなってきます。
このような怪しげな仕様のデッキを作り続ける東芝さんにはちょっと不信感をもってしまうのですが、こんなことを言うのは自分くらいなのでしょうか?