【ジャンクオーディオ】20年ぶりにMDを使ってみた感想。

うむ・・・自分がリアルタイムでMDを使っていた時期からそんなに経つんですねぇ。

通りでMDがえらく懐かしく感じられるわけです(笑)

 

・MDの音質について・・・

まず、MDの音質ですが、よく圧縮音源なのでCDと比べて音質が良くないと言われますが、自分の耳で聞く分には正直あまり違いがわかりません。

もちろん、再生機器のDACの差はありますが、同じDACで再生されるCD/MDワンボディー型のデッキで、CDとそれをデジタルコピーしたMDで音質の差は感じられませんでした。

 

スペアナで確認するとMDの音は19khz付近から上の音がカットされていますが、19khzは若い人の耳でも聴覚上の限界付近、リアルタイムでMDを使ってた世代の人ですと19khzの音が聞こえるひとはあまりいないと思います(笑)

 

・MDの利便性

MDはシャッター付きのシェルに覆われた光ディスクなので取り扱いが楽です。新品のメディアを買うとケースも付属しますが、普段使いではケースに格納しないでラフに扱ってもよほどの事をしない限りは問題ありません。

そして小さいのでよく聴くMDをデッキやオーディオ機器の近くに置くこともできますし、扱い安さでは数ある音楽メディアの中でもかなり秀逸ではないでしょうか?

そして録音時は音源がCDなどのデジタルメディアであればそのままデジタルコピーができますし、アナログソースの録音時もクリッピング防止のためやや小さめの音量で録音しても音質にはあまり影響はなさそうです。

 

・編集が便利

ディスクメディアの特徴でもある単体での編集機能の秀逸さが素晴らしいです。

まず、簡単にトラック分割をできること。CDからのデジタルコピーでは不要ですが、アナログソースの場合は意図通りにトラックが自動分割されないことがありますが、MDの場合は簡単にトラックの分割や結合を行うことができるので非常に便利ですし、無音部分の消去も簡単に行えますので、アナログ録音時でも録音開始のタイミングをシビアに気にする必要はありません。

 

・録音が簡単

カセットテープの場合は良質な音質をするためには事前にテープの特性に合わせて録音レベルやバイアスなどの調整を行わないと記録メディアの特性を活かした録音ができませんが、MDの場合は非常に簡単で、デジタル録音時は単純な録音操作のみで最高の音質で録音できます。アナログ録音時もメディアの特性を考慮しなくても録音レベルがピーク時で0dbをオーバーしないように設定すれば誰でも簡単に良質な音で録音ができます。

特にCDからの録音などのデジタル録音時ではデッキの性能差が出にくいので、ラジカセやポータブル機でも良質な音質で録音できるため、MD普及が始まった頃は録音対応のポータブル機が人気でした。

 

・MDの欠点も・・・

MDメディアの欠点は録音時間。後期にMDLPなどの機能で改善が図られますがMDの標準仕様では最大80分。CDをそのままダビングするためには充分な録音時間ですが、2枚組のLPを録音しようとすると、僅かに収録時間が足りないことが多いですし、FMラジオも2時間番組を収録するにはモノラルにする必要がありますので、CD以外の録音にはやや不便なことが多いですね。

あとは2018年現在、MDの記録メディアはソニー製のものが現行でありますが、実売350円程度とやや高価なのが難点です。まぁ、それでも家電量販店などで普通に購入できるだけ有り難いんですけどね(笑)

 

・機器やメディアトラブル時のリスクも・・

デッキや記録メディアの不調時、MDは録音後まったく再生できないこともあります。また、追加録音時も機器の不調などにより最悪、ディスクに記録されている全ての音が消えてしまうこともあります。ディスクメディアならではの欠点ですね。

また、機器やメディアに不調がなくても、録音中や録音後、TOC情報の書き出し前にデッキの電源を落としてしまうと、再生できなくなってしまいます。

機器の電源ボタンでしたら問題はないのですが、アンプと電源を連動させている場合は特に注意が必要です。

大抵の場合は録音後にイジェクト操作をするとTOC情報が書き出されますので録音後は一度ディスクのイジェクト操作をするようにしておいたほうが良いでしょう。

 

・使ってみた感想

今使っても非常に気軽に扱える便利な記録メディアだとおもいます。アナログ機とくらべて面白みには欠けるような気もしますがCDより気軽に、そしてラフに扱えるので非常に便利な機器ですね。