5月に中古で購入したペンタックスQだが、普通に純正レンズを使って撮影しても楽しいですが、他のカメラでは真似をできないような超望遠域での撮影が可能なのもペンタックスQの楽しさだとは思います。
こちらはマウントアダプターを使用して換算1550mm相当で撮影した写真です。
レンズ自体はシグマ製の安物望遠ズームです。
重たいレンズですとマウントへの負担が心配になりますので、あえて小型軽量なシグマの70-300mmF4-5.6を利用しました。換算1550mmでも最短撮影距離は1.5mと短いため、このように超望遠で極端に寄った写真を撮ることもできます。
ただ、問題になるのはシャッターの問題です。ペンタックスQはボディー内にメカシャッターを搭載しておらず、マウントアダプター使用時は電子シャッターを使用するようになっています。この電子シャッター自体は1/8000秒まで使用できる優秀なものですが、ISO感度を上げてシャッタースピードを極端に早くしてもCMOSセンサー+電子シャッター特有のローリング歪みが盛大に発生してしまいます。
三脚を使用している場合でも極端な超望遠では微細なブレが大問題になるため、安価な三脚だとブレが抑えきれなく歪みが発生してしまいます。
こちらは先ほどのレンズに2倍テレコンを使って換算3300mm相当という訳のわからない望遠域で撮影しています。スリックの3000円程度の三脚を使って撮影したところ、このように盛大に歪みが出てしまいました。(窓枠や等身大パネル右の捨て看板などを見るとよくわかります)
PENTAQ Q 超望遠 換算3300mm相当で動画撮影テスト
こちらは換算3300mm相当で、古いものですが、マンフロット製の耐荷重5kg程度のしっかりとした三脚を使用して撮影した動画ですが、これでも盛大にブレが発生してしまってるのがよくわかります。
ペンタックスQは非常にこのような超望遠域での撮影が楽しめる非常に面白いカメラで使い方次第では通常のカメラでは難しいような撮影もできてしまう反面、非常に難しい面も持っているカメラです。
2016年8月現在では新品での販売は店頭ではほぼ見かけなくなってきており、今のところ後継機種のアナウンスどころか噂レベルでの後継機の話すら出ていないため、ペンタックスQ S1が最終機種 になってしまう可能性が高いのが残念です。
【機材紹介】
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SIGMA 望遠ズームレンズ 70-300mm F4-5.6 DG MACRO キヤノン用 フルサイズ対応 509279
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