【モバイル機器遍歴】第2回 1990年発売 シャープ ハイパー電子システム手帳 PA-9500

2回目に紹介するのは第1回で紹介したPA-7000の流れを汲む電子手帳では最終シリーズになるPA-9500シリーズを紹介します。

基本的な機能の説明はPA-7000と共通する部分が多いので前モデルとの違いを中心に書いていきます。

 

電子システム手帳の最上位モデルとして発売されたモデルで、PA-7500と同様の手帳型スタイルのボディーにPA-7000比8倍の解像度を持つタッチパネル大型液晶を搭載しており、旧来の電子手帳に名刺管理機能や手書きメモ機能が搭載されてます。

 

基本コンセプトはPA-7000と同様に必要なときにすぐ使えることが大前提になっており、初代から続く軽快でシンプルな操作性は引き継がれてますが、多機能化で多少面倒になってきた部分はあります。

 

メモリはこのPA-9500では64KB、上位機種のPA-9550では128KB搭載し、周辺機器との接続は従来機種と同じ4ピンポートに加え、高速通信(とは言っても確か9600bps程度)に対応した15ピンポートを搭載していました。

 

またこの15ピンポートに対応した専用モデムが用意され、対応したICカードソフトとの組み合わせでこの電子手帳単体でインターネットの前身とも言えるパソコン通信まで行うことができました。

(当時はパソコン通信自体も普及しておらず非常に珍しいものでした)

 

そして、この3年後に発売される初代ザウルスに続きます。