今回紹介するのはコイズミという低価格家電メーカーの小型ラジカセでSDD-1810というものを紹介します。
車でカセットテープを聴くために小型で電池で動くラジカセを適当なものを・・と思いまして、どうせならちょっと足せばSDカードに録音できるラジカセが手に入るとの事なので、こちらを購入しました。
あとこちらを購入したもう一つの理由は地元のお店に在庫があり、貯まってるポイントで買うことができたからです(笑)
このラジカセの最大の特徴はSDカードやUSBメモリに録音できることで、USB端子だけではなくSDカードスロットも搭載されており、SDカードをそのまま挿して使うことができます。またSDカードはマイクロSDではなく標準サイズSDカードというのも扱いやすくて良いですね。
あとはこの手のラジカセでは珍しい外部入力端子を搭載しており、他のオーディオ機器の音を鳴らしたり録音したりすることができます。当然といえば当然ですが、外部入力の音はSDカードにもカセットテープにも録音できます。
まずカセットに関してですが、モノラル仕様のオートリバース無しのワンウェイタイプで高域がかなり弱い印象で周波数特性を見る限り10khzくらいが再生限界のようです。まぁ4万円もするTEAC製のデッキでさえ20hz-12khz程度となっているのですから、今現在生産されてるヘッドではこの辺は仕方ないところなんでしょうか?
録音に関してもホワイトノイズを録音し、他のデッキで再生してみたところ、3khあたりから高域の減衰がはじまり、10khz前後くらいが限界といったところのようです。
そしてSDカード録音機能ですが・・・こちらは非常に残念なことになっています。レコードのスクラッチノイズのようなパチパチというノイズが入り、ひずみも目立ち、お音楽の録音には使う気にはなれないレベルですね。またビットレートは64khzのモノラル、ビットレートは32khzの固定となっております。
また曲間の分割などはできず、テープ片面が1つの大きなファイルという形でファイルで生成されるような形になっています。
そしてラジオですが、予想以上に聞きやすい音質が確保されており、感度も普及価格帯のラジオとしては可もなく不可でもなくといった感度です。チューニングはアナログ方式でシビアなチューニングが行いにくいのは少し残念な点です。
また冒頭で説明したとおりFMワイドに対応しており、地元の茨城放送のFM補完放送が良好に受信することができました。
まぁ、予想してたよりはマシかな・・という程度の性能でした(笑)
現在生産しているラジカセタイプの製品では他のメーカーもこの手のものしか作られていないため、高音質を求めるのであれば中古の状態の良いラジカセやカセットデッキを入手するしかなさそうですね。
【追記】
テープによって異なるようですが、再生速度が5%程度早くなることがあるようです。この旨を販売店側に連絡したところ、初期不良の可能性があるので交換できると思いますとの事でしたので、持ち込みました。在庫で新品がもう1台あるそうなので、開梱して確認していただいたところ、テープの回転数は聴覚上では問題なさそうなレベルでしたが、ボリュームにガリが見られ、再生中にもノイズが混じることがありました。しかもわずか数分の試聴で。
そして話し合いの結果、返品を受けるという事になりました。