最近はMVNO事業者(格安SIM)の急速な普及でSIMフリースマートフォンも急速に普及してきており、店頭購入できるお店も増えてきて個人的には非常にうれしい限りですが・・・。大手キャリアの端末と何が違うのかまとめてみたいと思います。
1.対応する回線が限定されません。
大手キャリアで販売される端末は自社の回線でしか使用できないようにSIMロックというものがかけられていて、他社の回線では使用できないようになっておりますが、SIMフリー機ではそのような制限がありません。ただし対応する周波数の違いによる制約はありますのでSIMフリー機でも注意が必要ではあります。
また、大手キャリアでも最近の端末であればSIMロックは解除できますが、解除をした状態でもテザリングなどの一部機能は制限されることがあるので注意が必要です。
2.回線契約を伴わないで購入できます。
大手キャリアのスマートフォンは回線契約を伴う前提になっていますが、SIMフリースマートフォンでは回線に縛られずに自由に機種を選ぶことができます。
以前は回線契約による値引きが無く、新規にMVNO回線を使う場合は端末費用を考えると初期費用が高くつくという問題がありましたが、最近はMVNO事業者でも端末セットの割賦販売が利用できたりとかなり購入しやすい環境は整ってきてます。
また、回線事業者を変更する場合も端末を買い替えることなく回線のみを別な回線に契約しなおす事も可能です。
3.低価格機から高級機まで選択肢が広い
ちょっと前までは国内で流通してるSIMフリー機というと低価格な低スペック機ばかりですが、最近ではハイスペック機から1万円を切るような超低価格機まで様々なバリエーションがあります。
それに対して大手キャリアの提供する端末はハイスペック機がほとんどで低価格機はほとんど提供されていません。
4.【デメリット】大手キャリアで利用する場合は制約があります。
キャリアメールやそのほかキャリア独自のサービスが利用できないなどの制限がありますので、大手キャリアで利用するのであれば事前に確認することをお勧めします。
個人的には大手キャリアで利用するのであればSIMフリー機のメリットは多くないと思いますのであまりお勧めしません。
5.【デメリット】回線契約に伴う値引き制度や購入サポートがない
大手キャリアでは2年間程度の利用を条件に端末価格を値引きして販売されることがほとんどで、非常に端末を購入しやすくなっていたり、金利手数料のかからない割賦販売制度があったりと購入は非常にしやすくなっていますが、SIMフリー機にではそのようなサービスを利用することがません。
ただし、キャリアが提供する端末と比べて同等スペックの端末では価格は数万円程度割安になっている機種も多く、3万円程度の機種であれば一般的な用途であれば支障がない程度のスペックは持っていますので、その辺を考えるとどちらが良いのかは一概には言えないと思います。
6.【デメリット】サポート体制が大手キャリアと比べて手薄
SIMフリー機ではメーカーとの電話やメールでのサポート、修理などの場合はメーカーに直接送る必要があることがほとんどです。また修理中の代替え機などもありません。
その反面、大手キャリア製の端末であれば手厚い店頭サポートや代替え機の貸し出し、充実した保証制度などのメリットがあり、この点は文句なしに大手キャリアに軍配があがります。
今の段階ですと、大手キャリアと契約して使う場合はSIMフリー機のメリットよりもデメリットが大きく出てしまうので、あまりメリットはないと思いますので、今の段階ではMVNO各社で利用する場合の選択肢ということになるとは思います。