【最近買ったもの】中古Androidタブレット DOODGEE T10

前々から1万円くらいの予算で10インチ程度のAndroidタブを探していた野ですが、ハードオフでちょうど良さそうなタブレットを購入しました。

ガジェット好きの私ならAndroidタブなんて持ってるんじゃないのか?と言われそうですが、実はAndroidタブレットは所持しておりません。Windowsタブレットなら複数台持ってますが、Androidタブレットは今まで興味があまりなく持って否かったりしますw

 

そして、購入したのはDOOGEEというブランドのT10というタブレットです。箱、付属品完品の商品で状態もかなり良い中古品で、Amazonで新品で23800円で売られているので、わりといい買い物だったと思います。

 

■スペック紹介

まず、SoCはMediaTek Helio P22Tで、ミドルレンジクラスのものでした。8コア8スレッドで重たいゲーム等では厳しいと思われますが、今回のタブレットの使用目的は動画再生が中心なので問題ありません。

メモリはAmazon製品画像では15GBと表記されていますが、実際には8GB+仮想メモリ7GBで15GBとの事でした。この辺は中華タブらしい表記ですね(笑)

ストレージは128GBとこのクラスとしてはわりと大きめなので、容量の大きなゲームを複数入れたりしなければ容量不足に困ることはなさそうですね。

 

■外観と付属品チェック

外観はシンプルなデザインで割と好きなデザインですが、何故か技適表示のステッカーが背面の中心に貼られており、折角の良いデザインを台無しにしています(笑)

あとは液晶面のカバーが付いた専用ケースも付属していました。安っぽいケースではありますが、スタンドにもなるカバー付きケースはありがたいですね。

付属品は急速充電に対応したACアダプタ(TypeAコネクタなのでQC対応?)とタッチペンは付属していました。

タッチペンは筆圧感知に対応したスタイラスとかではなく、100円ショップで売られていそうな感じのタッチペンで、あくまでもおまけ程度という感じです。

 

また背面の「カメラのようなもの」が2つ付いていまが、1つはダミーで実際には1カメラです

■動作チェックをしてみます。

まず、軽く触っていますが、素のAndroid12に近い感じですかね。ホーム画面はQuickstepというものが使われており、何故か日付表示が消せなかったりよくわからない仕様なので、今回はNovaLauncherをインストールしてこちらを標準に設定しておきました。

そして今回の目的である動画再生に関するアプリをいくつかインストールして使っていますが、特に動作がもたつくこともなく快適に使えています。8コアのCPUにRAM 8GBあるので今回の用途では快適です。

 

また、画面も1920×1200の10インチで動画再生用途としては充分な解像度で画質の面でも非常にキレイでした。

 

■カメラは?

カメラは外観のところで軽く触れましたが、外観は背面2カメラですが実際は1カメラです。背面は13MP、フロントは8MPと標準的な画素数になっています。

画質面では正直ノイジーな感じでお世辞にもキレイとは言いがたいカメラですね。まぁ、安価な中華タブレットなので仕方ないところですね。

今回の用途ではカメラはほとんど使わないので個人的には気にしません。

 

■総評

今回、軽く触ってみた範囲ではシンプルな中華タブレットで実用的で使いやすいタブレットという感じですね。

重たいアプリやゲームを使う人やカメラをよく使う人にはちょっとお勧めできない点もありますが、WebブラウズやSNS、動画再生などのライトな使い方であれは非常に使いやすいですね。

 

 

【百均グッズ】ダイソーで新型のBuletoothキーボードが売られていたので買ってみました。

以前からダイソーのアプリで存在は知っていたのですが、なかなか地元のお店で販売されなかったキーボードがいつのもお店で入荷したようなので早速買ってみました。

ダイソーアプリでの情報を見る限り、普通の有線キーボードだと思っていたのですが・・・

 

■外観チェック

店頭でパッケージを見てびっくり。USB有線キーボードではなくBuetoothキーボードでした。以前から1100円でBuletoothのキーボードは売られていましたが、小さめのサイズで英語キーボードを無理矢理日本語配列にした変則配列でしたが、今回は一般的な109配列のに近いキーボードです。

 

■機能チェック

前の項目ても記載したとおり、配列はほぼ一般的な109キーボード仕様です。ファンクションキー周りは若干窮屈なレイアウトになってますが、それ以外はごく標準的な配列になっています。

接続はBuletooth5.0対応で2台までのマルチペアリングに対応しています。自分はメインのデスクトップPCとサブ機のノートPCを併用しているのでありがたい仕様です。

できれば3台まで対応してくれれば有りがたかったんですけどね(笑)

 

■文章の入力をしてみた。

実は今現在、この記事をこのキーボードで書いていますが、普段使ってるのがメカニカルキーボードということもありますが、低価格なキーボードにありがちなふにゃふにゃした感触っは若干気になります。

あとはフルキーボードではほとんどのキーボードにあるチルト機構(キーボードに傾斜をつけるための足)がないのも気になりますね、

 

■キーレイアウトについて

配置についてはほぼ違和感なく入力できていますが、今自分がメインで使っているキーボードのWindowsキーの位置にFnキーがあるのでそれだけは違和感がありますが、それ以外は概ね違和感なく使えています。

 

バックスペースの上にロックボタンがあり、この辺は賛否両論ありそうですが、自分が触っている範囲では入力中に間違って押してしまうようなことはなく、個人的には問題ないと思います。

これを押すと瞬時にロック画面になるので、一昔前に流行った「ボスが来たキー」みたいな使い方ができます(笑)

 

また、ロックキーの関係でファンクションキーが変則的になってしまってます。個人的には残念ポイントですね。特にF7キーでカタカナ変換等、日本語入力でファンクションキーを多用する人はストレスを感じるかもしれませんね。

 

■総評

個人的には1100円という価格でありながら、充分実用に耐えうるキーボードだと感じました。Buletoothなので、BIOS設定やOSインストールなどには使えませんが、その反面、PCだけではなくスマホタブレットでも活用できますので、1台持っていると色々便利に使えるのではないでしょうか?

【最近買ったもの】3COINSの新型スマートウォッチを1週間使ってみた感想。

3COINSから4月1日に発売されたばかりのスマートウォッチ、デバイスバンドPlusを1週間使ってみました。

その中で機能ごとにきになった点などを書いていきたいと思います。

 

■基本機能

基本的な部分として動作レスポンスやや動作がワンテンポ遅れる感じがすることもありますが、動作が遅くていらいらする程のものではありませんでした。

画面は1.83インチとスマートウォッチとしては大き目な部類で通知なども文字が細かすぎれ見づらいという事もありませんでした。

 

■バッテリーの持ち

ここに関してはAppleWatchより優れたポイントです(笑)

カタログスペックは5~10日程度と記載されていましたが、私が実際に使用してみたところ、約4日+半日程度バッテリーは持ちました。

ただ、バッテリーの残量が20%を切ると表皮温度

■通知機能

スマートウォッチの基本的な機能の1つでスマホの通知を表示してくれる機能についてですが、まず一番気になる点は通知をスマートウォッチに転送する設定です。通常、どのアプリの通知をスマートウォッチに表示するか設定する機能がありますが、この機能がかなり限定的です。

このように通知を受けるかどうか設定できるのはわずか5種類。この5種類以外の通知を受ける場合は「その他」をオンにする必要がありますが、これをオンにするとほぼ全てのアプリの通知が表示されるため、リアルタイムで欲しい通知だけをスマートウォッチで受けるということができません。これは個人的には非常に残念なポイントです。

あとは過去の通知は10件までしか表示できないのも少し残念なところですね。

ただ、この価格帯のスマートウォッチでは通知が特定アプリの通知しか受けられない機種もあるので、それと比べたら実用的に使える範疇ですね。

 

■万歩計機能・脈拍計機能

歩数計、脈拍計機能については精度は申し分ありません。文字盤の画面でもほぼリアルタイムな数値を表示でき、精度に関しては正確に他の機器の測定データと比較したわけではありませんが、おかしな数値を表示されている事もなく充分使えるレベルだと思います。

ただ、ちょっと気になるのは連携するスマホアプリでのグラフ表示です。

このように1時間単位の平均値が表示され、過去の詳細な測定データは記録されていないようです。ただ、数値に関しては1時間の間に何度か計測され、その平均値が表示されているようなので、数値は目安としては使えるのではないでしょうか?

 

表皮温度測定機能

表皮温度(体温?)測定機能については他に表皮温度測定機能を持ったスマートウォッチを持っていないので他の機種と比べて精度の比較はできませんが、測定結果を見る限り、明らかに疑わしい点も見当たらず、意図的にスマートウォッチ背面のセンサを冷やしたり温めたりしたところ、ちゃんと測定結果に反映されてますので割とちゃんと計測されていそうです。

なお、スマホアプリで記録されるグラフについては大きな問題があります。

縦軸のスケールが0度~40度の固定となっており、1日の中での体温変化程度ではほぼグラフは直線にしか見えない程度の変化しかありません。

これに関しては今後のアプリのアップデートで改善されることを期待するしかないですね。

 

■睡眠モニタリング機能

これに関しては正直使えないと思いました(笑)

1週間計測してみて、入眠時間や起床時間が問題なく記録されている日が1日もありませんでした。例えば0時頃に布団に入り、体感的には割とすぐ入眠できた日でも入眠時間が2時30分と表示されたり、起床時間が実際よりも1時間以上早い時間として記録されていたりと実用的とはいえない記録精度でした。

また、測定は夜間の22時以降の睡眠しか計測されていないようで、日中の仮眠などのは計測はできません。夜勤などで昼間に睡眠を取る場合は睡眠データは全く記録できないと思われます。

 

■総評

この価格帯のスマートウォッチとしては割と実用的であり、今まで何度かこのクラスのスマートウォッチは試しましたが、日常的に常用するのは無理がある製品ばかりでしたが、これに関しては機能的に気になる点はありますが、割り切って使うのであれば割と悪くないと思います。

 

似たような価格帯ではシャオミが発売しているXiaomi Band 8 ActiveがAmazon価格で3480円ですが、正直こちらと比べると機能に関してはだいぶ問題のある点もあるので、機能やアプリの品質、各種センサの測定精度を気にする方であればこちらをお勧めします。

ただ、Xiaomi Band 8 Activeは画面サイズが縦長の楕円形状の1.47インチ液晶でだいぶ小さい縦長液晶なので、画面のサイズが大き目なのが欲しいという方にこのスリコのものははいいかもしれません。

 

 

【百均グッズ】百均最強のUSBアダプタを見つけました!

いつも通り、百均でなにか面白いガジェットがないか物色してたところ、使い勝手が良さそうな最大32W給電を謳った4ポート USBアダプタを見つけました。

 

■製品紹介と外観チェック

このACアダプタはUSBが計4ポートで合計32Wと大容量でたくさんのポートがありますが、ポート構成がちょっと特徴的です。

まず、TypeAポートは3ポートでこちらは通常の5V給電で合計2.4Aまで使えます。つまり、TypeAポートだけ使う場合は5V×2.4A=12Wまでしか使えません。

それと独立したUSB TypeC端子があり、こちらはTypeAポートの使用状態に関係なく最大20WのPD給電が可能になっています。逆にTypeAポートを使っていなくても32Wとして動作するわけではなく、20Wとなりますのでその点は注意が必要です。

簡単に言うと最大12WのTypeAポート×3のACアダプタと最大20WのPD対応ACアダプタの2つが1ボディに収まっていると言っても良いでしょう。

 

お値段は税込み990円と少しお高めですが、この構成を考えればコスパは良いですよね。

 

■こんな使い方にお勧め!

スマホ1台+スマートウォッチやワイヤレスイヤホンなどの小物の充電にはちょうどいいかもしれませんね。

イヤホンやスマートウォッチは消費電力も少なく小さなバッテリーしか搭載していないので、出力の小さめなACアダプタでも給電できますので、3台までの小物ガジェット+スマホの給電というのが最適だと思います。

この手のACアダプタはTypeAポートを使うとTypeCポートもPD非対応の5V出力になるものが多いですが、こちらはTypeCポートは独立した回路になっているようで同時使用でもTypeCポートは最大20WのPD電源として普通に使えます。

 

ただTypeAポートは3ポートで合計2.4Aとポート数に対して出力が少な目なので、TypeAポートでスマホタブレットやモバイルバッテリー等を充電する場合は1ポートだけで使ったほうが良さそうですね。

 

■総評

低価格な多ポートのACアダプタってポート数の割に最大出力が弱くて、複数ポートを同時に使用すると充電が遅くなったりするものがありますが、この仕様であれば、接続する機器に併せてうまくポートを使い分ければ効率良く使えますよね。

百均でPD対応充電器は700円程度、2.4A TypeA×2のACアダプタは300円程度しますから、それを考えると900円という価格はお買い得ですよね。

【百均グッズ】ダイソーで新しいUSB TypeCイヤホンが売ってみたので買ってみました。

ダイソーで新しいイヤホンが出ていたので買ってみました。

音質の異なる3種類で各2色のカラーバリエーションがあるようです。

接続はUSB TypeCでDACが内蔵しているタイプですので、TypeCを搭載してるスマホやPC、ゲーム機などで幅広く使えます。

お値段はDAC内蔵のため500円と若干割高ですね。

 

■外観チェック

バリエーションは音質の異なり、「きらびやかな高音域」「バランスの良い表現力」「リズム際立つ高音質」との表記があります。

外観は3種類ともハウジングの形状に違いはありますが、ケーブル等他の部分は色が地がだけで同じもののようです。

 

ケーブルはゴムのような素材で絡みやすい感じがします。ケーブルの中間にリモコン部があり、ボリュームと通話ボタンがあります。マイクも内蔵されてるのでハンズフリー通話にも使えるようです。

 

■音質チェック

・「リズム際立つ重低音」タイプ

 こちらは表記通り低音はしっかり出てますが不自然な音がするように感じます。また中高音域はこもったような感じがするので自分はあまり好きではありませんでした。

 

・「バランスの良い表現力」タイプ

こちらはちょっと期待してたのですが、結果から言うと残念でした。

全体的にバランスは良いのですが、音楽を聴くと全体的に音は曇った印象ですね。

ただ不思議と動画コンテンツやゲーム用として使う意外と悪くない印象でした。

 

・「きらびやかな高音域」タイプ

こちらは今回試した3種類の中では最も自分の好みに近いタイプでした。

全体的にバランスも良く、音楽がもっとも気持ちよく聞けました。

他のタイプでみられた音の曇りやこもりもあまり感じられませんでした。

 

■総評

ダイソーで売られている有線イヤホンとしては割高の500円という価格ですが、TypeCコネクタでDAC内蔵という事を考えれば安いでしょう。USB TypeC-ミニジャック変換ケーブルでもDAC内蔵タイプは300円程度ですからね。

また、ダイソーのイヤホンは過去の製品では同じ製品でも音質の傾向が違う個体差がけっこうありましたので、もしかしたら個体差で評価はだいぶ変わる可能性もあります。

 

特にイヤホンは音の好みで評価が分かれますが、平均的に300円イヤホンと同等か若干劣るという感じでしょうか?

当たり前の話ですがTypeCでDAC内蔵なのでどうしても割高になってしまうので、スマホ等のイヤホンジャックのない機器で使うには良い選択肢ですが、イヤホン端子とTypeC端子がある機器であれば通常のイヤホン端子を使うタイプを選んだほうが良さそうですね。

 

【レトロPC】パソコン黎明期のパソコン入門機の定番はコレだった!?

1980年代前半、パソコンは欲しくても安価なものでも8万円程度、標準的なものだと15万円程度していた中、一式3万円程度で揃う簡易パソコンが存在していました。

 

■その名前は・・・

ファミコンファミコンが通販できます中古 - 家庭用ゲームソフトこいつです(笑)みんな大好きファミコンです。

こちらにBASIC言語が搭載されたROMカセットとキーボードをセットにしたファミリーBASICというものが1984年に発売されました。前エントリで紹介したカシオPB-110と同じ年ですね。

ファミリーベーシック - Wikipedia

 

■ファミリーBASICとは

実はファミコンはメモリ容量がメインメモリが2KB、VRAMにも2KBしか搭載されておらず、パソコンとして使うには無理のある仕様でした。

そんな中、当時の大御所とよばれる任天堂、ハドソン、シャープによる共同開発でファミリーBASICが発売されました。

 

■実はこのカテゴリでは後発だった?

実はこのゲーム機を簡易パソコンとして使うという発想はファミリーBASICから始まったものではなく、ファミコンのライバルのセガファミコンと同じ日にSG-1000をベースに本体一体型のキーボードを搭載したSC-3000を発売していましたし、バンダイエポック社などの玩具メーカーでも簡易パソコン機能を持たせたゲーム機を発売していました。そんな中でも後発のファミリーBASICは本当に良く作り込まれていました。

 

■メモリが少なさをソフトウェアでカバー!?

ファミリーBASICはユーザーが使用できるメモリ容量がわずか2KB程度しかなく、普通に考えたらこのメモリ容量で見栄えの良いゲームを作るのは不可能でした。

ただファミリーBASICではマリオなどの当時の任天堂のゲームでおなじみのキャラクタがROM内にスプライトデータが格納されており、簡単にそれらのキャラクタを動かすことができたり、背景(BG)をプログラムとは別にBGエディタで作成できるようにしたりと、比較的簡単に見栄えの良いゲームプログラムが作れる工夫がされていました。

 

■価格面でも有利でした?

ファミコンに追加する形のオプションでしたので、価格は14800円とパソコンとしてはかなり安価でファミコン本体の価格を合わせても3万円弱のパソコン入門機として当時はだいぶ注目されました。

実際に使うのには他にモニタやストレージが必要になる訳でしたが、モニタはファミコンなので普通のテレビをそのまま使いますし、ストレージはカセットテープに保存する形でしたので、専用データレコーダーを用意しなくても家庭にあるラジカセでも代用することができました。

 

■当時の自分の感想は・・・・

自分は当時ファミコンを持っておらず、何故か買って貰ったのがNECの低価格パソコンのPC-6001でした。グラフィック性能はファミコンに劣るものの、メモリは16KBでZ80という当時の標準的な8ビットCPUを使っていましたが、ファミリーBASICはメモリの少なさから簡易的なBASICという感じもありましたが、簡単なプログラムでスプライトが扱えたり、最初からキャラクタデータがROMで提供されてて見栄えの良いゲームが作れたりするので、非常に羨ましかったですね(笑

【レトロPC】1984年発売のCASIO ポケットコンピューターPB-110を入手しました。

先日、リサイクルショップでカシオの1984発売のポケットコンピュータ、通称ポケコンのPB-110を見つけ衝動買いしてしまいました。

 

 

■ポケットコンピュータとは?

1980年代にパソコン入門機としてヒットした携帯型の簡易型パソコンですね。

当時はBASIC言語で動作するパソコンが主流で、パソコンが出来る=BASICで簡単なプログラムが作れる事と言われていた時代です。

そんな時代に1万円前後という低価格でBASIC言語が動作する低価格で売られており、このPB-110もBASIC言語入門機として販売されてました。

 

■CASIO PB-110とは?

こちらは現在の大きめなスマホとほぼ同じサイズの筐体に12桁のドットマトリクス液晶を搭載したもので、ポケットコンピューターという名な大げさではなく普通にポケットに入れて持ち運びが可能なサイズでした。

CPUにはHD61747という8ビットCPUが搭載され、メモリは1KBしか搭載されていませんでした。増設することも可能ですが、増設しても2KBまでし実装できません。

ただ、11000円という低価格ということもあり、当時はそこそこヒットしており、雑誌なんかにもよくPB-110用プログラムが掲載されているのも目にしました。

 

その代わり、前モデルと比べてマイクロソフトの標準的なBASICにより近くなってきていましたので、PB-110でBASIC言語を覚えたら他のパソコンのBASICも割とスムーズに覚えられるのではないでしょうか?

■ストレージは?

この機種だけではなく、他のメーカーのポケコンでも同様の仕様のものが殆どですが、ストレージと呼べるものは搭載されていません。

その代わりにメインメモリにはバッテリバックアップに対応したS-RAMが使われており、入力したプログラム等は電源を切っても保持されており、カシオのPB-110では最大で10個のプログラムを保存しておくことができました。

 

その他にオプションのカセットインターフェイスとデータレコーダ(テープレコーダー)を接続し、カセットテープにプログラムを保存することができました。

 

■ソフトはどんなものがあった?

実はポケコンでは市販ソフトはほとんど無く、基本的に自分でBASIC言語でプログラムを作成するのが一般的でした。

販売されてるパッケージソフトは皆無でしたが、当時のパソコン雑誌なんかにはよく読者投稿のプログラムが掲載されており、その中でもPB-110は当時の人気機種でしたので、ゲームプログラムなんかは他のポケコンとくらべてよく見かけました。

メモリ容量が少ないのでプログラムも短いので、当時はそれを打ち込んで遊んでた人も多かったはずです。

 

■実際に操作してみた

古い記憶を頼りに簡単なBASICプログラムを作成してみました。

このPB-110シリーズがポケコン特有の1行表示の画面という関係上、画面表示周りには若干クセがありますが、それ以外はクセの少ない標準的なBASIC言語で、画面表示をするPRINT文の挙動を少ししらべただけで、あとは標準的なBASIC言語の記述でプログラムを書いただけで動作できました。

メモリ容量やCPU処理能力に制限がある中、しっかりとした標準的なBASIC言語が搭載されていたのは当時としては凄いことだったと思います。

 

■総評

低価格で小型なパソコンということで、メモリの少なさには苦労させられますが、少し触ってみた感じではBASIC言語の入門機としてはすごく良くできてますね。

これは当時ヒットしたこともうなずけます。

 

【変更棋歴】

※2024.03.26 私の記憶違いで、互換性に関する記述に間違えがあったため、訂正しました。