今回、購入したのはTEACの3ヘッドカセットデッキ、V-5010です。
1993年の高級カセットデッキ末期とも呼べる時期に発売された3ヘッドカセットデッキです。定価は65000円の3ヘッドデッキとしては標準クラスのカセットデッキです。
音質重視型のデッキとしては最終時期のモデルと言ってよいでしょう。
この頃のTEACは自社製のメカではなくサンキョー性のメカを採用していました。
今回、そこそこ手ごろな価格で3か月保証付きの中古で売られていましたので買ってしまいました。
・まず、外観で驚く!
オーソドックスなTEACらしいデザインのこのデッキですが、店頭で外観上の状態を確認してみると、底面を見てびっくり。通常このクラスで使われることは珍しい銅メッキシャーシが採用されていました。一瞬、「あれ?この機種上位モデルだっけ?」と思ってしまいました(笑)
また、外観上でわかる部分では録音レベルとバイアスのキャリブレーション機能は左右独立となっています。
・とりあえず店頭でテストしてもらう。
まず、店頭で目を引いたのはオレンジ色のレベルメーター。TEACらしく元気よく動く使い勝手良さそうなレベルメーターです。
カウンター表示は独立したパネルで時間表示になっているカウンターになってました。
そして、店員に確認し、通電してもらうとカセット蓋の開閉に不具合は無さそうでメカも非常にきれいでヘッドやピンチローラーの状態も良さそうでした。
実際に音を鳴らしてもらうと、テープ走行状態も良好でテープ走行速度も聴覚上では問題ありませんでした。
価格も手ごろだったこともあり、購入することにしました。
・自宅でラックに組み込む・・・
3ヘッドデッキだけでメインラックに3台鎮座してしまいました(笑)それ以外にも写真の隅っこに少し写ってますがパイオニアのWカセットデッキも1台繋がっているので合計4台のカセットデッキです。2018年のオーディオラックとは思えない有様です(笑)
簡易的な自作テストテープで改めてチェックしてみると、テープ走行速度・ワウフラは問題無さそうなレベルです。アジマスだけ若干ずれていましたので調整しました。
あとはヘッド回りのクリーニング、消磁だけ行っておきました。
録音、再生共に音質は良好で他のデッキで録音済みのテープを再生してみましたが、音質は良好で、廉価モデル3ヘッド機のV-1050とは比較にならないレベルでした。
・最後に
今回購入したV-5010は1993年に発売されたモデルで、翌1994年に上級モデルのデッキが2機種発売されましたが、それが上級モデルのカセットデッキとしてはTEAC最後の製品になっていました。
その後、1997年には廉価3ヘッド機のV-1050が発売されて、確か2004年頃まで生産さてていました。そちらも実力はなかなかのものですが、80年代~90年代前半の中~上級カセットデッキと比べるとはやり大きく見劣りするものでした。
そんな最後ともいえる時期の上質なカセットデッキを入手できたので、こちらもメインラックで大切に使っていきたいと思ってます。