さて、前回は前準備を紹介したので、今度は実際に調整をしていきましょう。
前回の準備編で紹介した接続方法での手順になりますので、そちらのほうも参照をしてください。
・機器類の準備
各機器を接続し、スペアナ確認用のPCでWaveSpectraを準備し、ホワイトノイズ発生用のスマホでWhite Noise Generatorを起動し、波形を出力しておきます。
各ソフトウェアの使用方法は難しくはありませんがのでここでは割愛しますが、わからない場合はWeb上で検索すれば使い方を解説しているサイトは多数あると思います。
次にアンプのREC OUTやCOPYなどのつまみをTAPE1→TAPE2にして、カセットデッキに接続した機器からホワイトノイズが入力できるようにセレクタを切り替えます。
この状態でカセットデッキのモニター切り替えを「source」に切り替え、PCの画面にホワイトノイズのフラットな特性が表示されることを確認します。
このように概ね平坦な特性が表示されると思います。
・調整を行う!
この状態でデッキのモニター切り替えを「TAPE」に切り替え、調整したいテープをセットし録音を開始します。録音レベルは低めに-7~4db程度でしょうか?低めに設定しておきます。
このようにテープの録音特性が表示されます。今回調整に使用したテープはマクセルULですが、概ねフラットですが高域に少し波があるのがわかります。
このままカセットデッキのBIASのつまみを調整し、概ねフラットに近い特性になるように調整します。
このように概ねフラットな形にできたら今度は録音レベルを上げていきます。
録音レベルを上げるとこのように特性がおかしくなります。そしたらレベルを少し戻していってフラットな形を維持できる上限レベルをさがします。これを繰り返して最も良好な特性にポイントを探していきます。
最も良好になるポイントを見つけたらカセットデッキのレベルメーターを確認します。そのレベルが適正な録音レベルなので、録音時はこのレベルを目安に実際の試聴しながら録音レベルを調整してください。
今回紹介した方法は私が自己流でやっている方法ですので、他にもっと良い方法があるかもしれませんが、私のやり方を紹介させていただきました。