【最近買ったもの】ソニー カセットデッキ TC-K333ESG

今回購入したのは前々から欲しいと思っていた上位クラスのカセットデッキで、そこそこ良さそうなデッキが信頼できそうな業者で整備済みで販売されていたので購入してみました。

現状メインで使用している機種はTEAC製のV-1050という廉価モデルの3ヘッド機です。廉価モデルとはいえ3ヘッド機なのでそこそこのポテンシャルは持ち合わせていますが、カセットテープ末期ともいえる1997年発売のモデルでこの頃はどこのメーカーもカセットデッキ開発に力を入れていなかった時期ですので、全盛期の機種と比べるとどうしても見劣りしてしまいます。

 

・購入した機種は・・・

ソニーの1989年発売の3ヘッドカセットデッキ、TC-K333ESGです。こちらは通称「連番ESシリーズ」と呼ばれるもので、中~上級クラスのオーディオ製品のシリーズで今回購入したものは定価79800円の中級モデルです。

 

・どんな機種?

上級クラスでは一般的な3ヘッドタイプのカセットデッキで、一般的なカセットデッキは消去用ヘッド+録音・再生両用のヘッドの2つのヘッドで構成されてますが、3ヘッドデッキの場合は消去用ヘッド+録音専用ヘッド+再生専用ヘッドの3つで構成されます。

3ヘッド機では録音時に実際にテープにどんな音で録音されている音を確認しながら録音できるため、バイアスや録音レベルなどの調整でテープの能力を最大限に活かすことができます。その反面、ヘッドの関係からオートリバースは非搭載となっています。

80年代前半はヘッドが回転するギミックを搭載したオートリバース搭載3ヘッド機もありましたが、アジマスの精度の問題が多きかったためか搭載機は徐々に少なくなり、この機種が発売された当時は3ヘッドのオートリバース機は絶滅したと思われます。

私も以前3ヘッドのオートリバース機を持っていましたがA面とB面に音質の差が発生してしまう問題に悩まされました。

 

・デュアルキャプスタン搭載

全てのカセットデッキにはテープを一定速度で走行させるために、ピンチローラー(黒いゴムのローラーのようなもの)とキャプスタン(金属製の棒)が1組搭載されてますが、この機種ではより安定した走行のためにキャプスタンを2組使用して安定した走行ができるようになってます。

カセットデッキの場合はテープ走行の安定性が音質に直結しますので非常に重要なポイントになりますね。

 

・オートキャリブレーション機能

こちらの機能はテープの特性に合わせてバイアスや録音レベルの調整を簡単に行うことができる機能で、キャリブレーション機能をオンにすると自動的にテープに基準信号の録音が始まり、メーターを見ながらバイアスと録音レベルを調整することができる機能です。

いま使っているデッキにはこの機能がないため、実際に音を聴きながら調整しかないのですが、この機能があれば簡単にテープに合わせた調整ができるので非常に助かります。

 

・スーパーバイアス機能

こちらの機能に関しては使ったことがないのですが、録音時のバイアス周波数を高くすることにより、高域の特性が改善されるそうですが・・・こちらはどの程度のものなのか、副作用はないものなのかちょっと気になるところです。

もちろん、こちらはオフでも使用できます。

 

今回の購入業者は基本的に整備・修理を行い、受注後は改めて点検を行った後に出荷するとの事で到着までに時間がかかるとの事で、まだ私の手元には届いていません。

こちらのカセットデッキは非常に評判の良い人気機種でスペック的にも申し分ない機種ですので、実際に音を聴くのが非常に楽しみです。