【雑記】最近のCDって音が悪い!?

先日、NHK-FMでやっていたとあるラジオ番組をやっていました。アニメソングの特集番組でしたが、どうも音質が良くないのです。すべてここ数年に発売された曲ばかりなのですが・・・。

 

今回は敢えて名前は出さずにちょっと検証してみたいと思います。

・検証

今回音質が特に音質が気になったのCDの波形を確認してみました。CDとしては2014年発売のものです。

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そして、1988年発売のとある楽曲の波形を確認します。

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特にポップス系のCDにはこのような傾向があるのですが、新しいCDは波形が非常に大きくなっています。これは音が全体的に大きめになっている証拠です。

対して80年代のCDは波形が小さめで音量が小さめになっていることがわかります。

 

なら、大きめの音量で収録さてれいる今のCDのほうが音が良いのでは?と思われますが、実は違うのです。

 

・何故・・・?

何故、音が大きめのほうが音質が良いということではないのでしょうか?

デジタル、アナログ共に、音楽メディアには音量の上限というのが必ず決められています。問題になるのは音の平均的な音量と記録できる上限の音量の差なのです。

例えばドラムなどの打楽器の音であれば一瞬大きな音が出てすぐに小さくなります。

平均音量と上限の音量の差が大きければその音をしっかり収録することができますが、全体の平均音量が大きめに設定さてれいると瞬間的に大きくなる音を収録できないため、瞬間的に大きくなる部分を削る処理をして収録しなくてはなりません。

小さなスピーカーを使って小音量で聴いてる分にはそれほど気にならないレベルではありますが、高音質なスピーカーやヘッドホンを使って聴くと違いは歴然です。

 

・なんでこんな事になったの?

これは私の推測でしかないのですが、最近のオーディオ事情とも関係がしてきてるような気がします。

1990年代以前はバブル期ということもあり、しっかりとしたスピーカーを搭載した今のコンポと比べて非常に大きな「ミニコンポ」が流行っており、中高生でも持ってる人も珍しくはなかった時代でした。スピーカーのサイズで言いますと一番大きな低音域を担当するウーファー部が25~30cmの口径を持つスピーカーが当たり前ように搭載されていました。

 

それに対し、最近のコンポは比較的小さなものが主流で、以前のような大きなスピーカーはオーディオマニア向けの商品くらいしかありません。

そのため、CDの音楽情報をしっかりと再生しきれない製品が多くなり、全体的な音圧を上げたCDのほうが良く聞こえてしまうのです。

そのため、音圧を大きめにしたCDのほうが一般受けが良いため作る側としても、一部のマニアが使う大口径のスピーカーより、広く普及してる小型オーディオに合わせた音作りをしたほうが評判が良くなる。そんな感じではないでしょうか?

 

最近はネット配信向けにCDを超えた高音質な記録がされているハイレゾ音源も出始めています。自分はハイレゾ音源の配信を購入したことはありませんが、高品質なオーディオ機器で聴くことが前提になるハイレゾ音源でさえ音質より音圧を優先したものも少なからずあるようですし、中にはCDの音源をそのままアップコンバートしただけの商品もあるとか・・・。

CDやネット配信音源を購入する前には試聴をしないとちょっと怖いかもしれませんね。

 

まぁ、こんな記事を書いてる自分は40代のおっさんですので、最新のCDを聴くことはすくなくなりましたが、気に入った曲のCDを買ったら音質が残念なことになっていたらがっかりします。もう少しなんとかならないもんですかねぇ(笑)