今回はハードオフでAurexのカセットデッキPC-G5ADが「再生OK」と書かれてジャンク1500円で出ていましたので捕獲しました。
カセットデッキは置き場所も接続する機器もないのでよほどのモノがなければ買わないつもりでしたが、AurexのAdres搭載デッキが破格の値段でしたので購入しました。
・まず、機器の紹介です。
1981年発売のモデルのカセットデッキで、当時の定価は54800円でAurexとしては下位モデルに位置する機種でした。
こちらの機種はAurex独自のノイズリダクションシステム「Adres」を搭載しており、ドルビーNRと比較して大きな効果が得られるものでした。
但し、Adresで録音をすると当然Adres対応デッキでしか再生できないという互換製の問題もあるため、ドルビーBも搭載していました。
レベルメーターは縦型の電子式のメーターで見た目も非常に良いです。その横に左右独立の録音レベルのスライドボリュームがありますが、こちらも使い勝手は良好でした。
・動作確認
まず、電源のみ接続してテープが動くことを確認します。再生動作、早送り・巻き戻しなどの動作はしっかりと行えており、特に問題はありません。レベルメーターも正常に動作していました。
今度は実際に音を出してみました。今回は同じAurexの最新機種、ハイレゾラジカセのTY-AK1のAUX入力に接続して試聴してみます。テープの走行も安定しており、走行速度の異常やワウフラも問題なさそうでした。とても良好な音がします。
そして録音を試してみます。とりあえず音源としてスマートフォンを接続し、録音を試してみると、録音動作、録音レベルのボリュームの動作は問題なさそうです。
これは行けるのでは・・・と期待して再生してみたところ、残念ながら左チャンネルが音量がかなり低く録音されてしまいます。右チャンネルのみを大きめにして録音したところ、なんとか録音することはできそうです。
・感想
多少難はありますが1500円という価格を考えると美味しいお買い物でした。メインシステムで使おうとは思わないですが、サブシステムで夜間のカセットテープ再生用の環境としては良さそうですね。
デザインは1981年のデザインとしては非常に先進的なデザインで「1981年当時の未来感」があふれる素敵なデザインですね。