【雑談】WindowsXPプレインストールのネットブックにWindows10を入れてみた。

部屋の整理をしていたらWindowsXPプレインストールの古いネットブックが出てきたので・・・何かに使えないかな・・・と思いWindows10を入れてみることにしました。

 

・マシンの紹介

今回、Windows10をインストールしてみるのはGATEWAYネットブック、LT2000-21Kというネットブックです。スペックはCPUにAtomプロセッサのN280、メモリは1GBが標準搭載していますが、2GBに換装してあります。ストレージは160GBのHDDが搭載されています。こちらは純正のままです。

時期的にはWindowsVistaが最新OSの頃のマシンですが、当時WindowsVistaが不評だったため、旧バージョンのWindowsXPが搭載されたパソコンが廉価モデルを中心に多く発売されていたのですが、このパソコンもそんな中の1台です。

スペック的には当時の同価格帯の5万円前後のネットブックとしては標準的なスペックでしたが、液晶解像度が他の機種より大きかったりします。

 

・インストールをしてみる!

まず、メインPCで予めWindows10のインストールメディアを作っておきます。Intel N280は64bitには対応していないので32bit版のインストールメディアにします。

このパソコンはCD/DVDドライブは搭載されていないので、外付けDVDドライブを接続しインストールをしました。

インストール自体は時間はかかったものの、問題なく完了しました。

 

・起動してみる!

起動してみると、WiFiやサウンドは問題なく使用できていますが、画面解像度がおかしい。どうやらグラフィックチップのIntel GMA500がうまく認識しないようです。

この当時のネットブックではよく使われていたチップセット内蔵のグラフィック機能ですが、Linux等でもサポートされてない事が多いのですが、Windows10でもサポートがされていないようです(笑)

ドライバを探してみたところWindows7用のドライバがあるようですが、Windows10用のドライバは見つからないためWindows7用のものをインストールしてみたところ、ちゃんとした解像度での表示ができました。

 

・使ってみる!

とにかく重たいです。メモリを2GBに換装してあるのでWebブラウザ程度であれば使えるのでは・・・と予想していましたが、想像以上に重いです。

まずスタートボタンをクリックしてスタートメニューが表示されるまでに5秒以上かかり、標準ブラウザのEdgeは起動だけで20秒近くかかり、検索ワードの入力すらキー入力から文字が表示されるまでに数秒のラグが出る状態です。

また、Windows7用のグラフィックドライバのせいか、頻繁に画面がブラックアウトして操作不能になります。残念ながら実用的に使える状態ではありませんでした。

 

ベンチマーク

まったくもって使えそうにない状態ですが、最後にベンチマークだけ計測をしてみました。32bitOSでも動作するCINEBENCH R11.529を使用してみようと思いましたが、残念ながら動作しませんでしたので、マルチコア対応の円周率計算ソフト、Hyper PIを動かして円周率100万桁の計算にかかる時間を計測してみました。こちらは複数コアで同時に計測しますが、結果でわかるのはシングルコア性能のようです。

結果は3分50秒でした。他のマシンでも計測してみたところ、我が家のメインマシン(core i5-4690搭載の自作マシン)ではわずか14秒でした。N280は2スレッドに対しi5-4690は4スレッドのため約32倍の性能差といったところでしょうか?

 

最後にドンキーホーテで購入した19800円の2in1タブレット。こちらとも比較してみます。こちらは結果は1分50秒。約半分ですね。そしてこちらも4スレッドなので単純計算で性能差は4倍。第一世代と最終世代でこれだけの差があるのですね。ちょっと驚きました。

 

・結論

流石に当時5万円以下という最安値クラスのネットブックではWindows10は無理でしたね。せっかく入れたのですが実用的に使うのには無理がありました。

最後のベンチマークでもドンキの激安PCと比較してもCPU性能差だけで4倍。さらにメモリやストレージ速度もグラフィック速度も大幅に向上してますから実際の性能はその数倍といったところでしょうか?

9年間で値段は半値以下でこれだけの性能向上、改めて驚きました。