東芝のハイレゾラジカセTY-AK1のアップコンバート機能、ソースによって効果がはっきり体感できたりできなかったりしますので、どの程度の効果があるのか検証してみました。
検証に使用したカセットテープはTEACのV-1050という中級クラスのカセットデッキで録音したテープです。ドルビーNRはオフ、録音レベルは大きめに設定しております。
まずCD音源から。画像の1枚目が補完なし、2枚目が補完ありです。
CDの限界である22khz以上がはっきり伸びているのがわかります。上限が22khz→約27khz程度になっているようです。
次にカセットデッキによる再生。内蔵のカセットデッキでは聴覚上ではあまり効果を体感できなかったのですが、周波数特性を計測するとどうでしょうか?1枚目補完なし、2枚目は補完あり。
高域の補完はしっかりと出来ており、僅かに高域の特性は改善されているようです。そして補完前では20khz付近にノイズが出てますが補完ONにするとそのノイズが消えています。20khz以上の音は出ていないのでハイレゾとは言えませんが確実に高域特性は改善しているようです。
そして最後はちょっと意地悪してみます。外部入力端子に単品コンポ用のカセットデッキを繋いでみるとどうなるか試してみました。同じく1枚目は補完なし、2枚目補完なり。
流石ビクターの中級クラスのデッキです。内蔵デッキと比較にならないレベルの特性ですね。そして補完オンにすると効果をはっきり感じることができました。
こちらは驚いたことに20khzを超える音域まで再生できちゃっています。このくらいであればカセットテープのハイレゾ再生と言っても過言ではないレベルでしょう。
では最後に補完なしのCDと外部デッキ+アップコンバートの比較をしてみましょう。
CDと比較しても高域がしっかり出ていることが出てます。内蔵カセットデッキは元々の特性が良くないため、高域が改善されていても流石にハイレゾと言うのには無理がある結果でしたが、外部入力から単品コンポ用のカセットデッキであればカセットテープのハイレゾ再生は可能だと言えるのではないのでしょうか?
まぁ・・・かなり強引な方法ですが、確かにカセットのハイレゾ再生はできた・・・ということにしておきましょうか(笑)