バブル全盛期の1991年のCDラジカセ、パナソニックDT505を入手しました。
この頃のラジカセは今のラジカセのようにとりあえず音が出ればいいというレベルではなく、デザインも中身も非常に手が込んでいて音質も下手なコンポを凌駕する・・・といったら言い過ぎではありますがそこそこ良い音質を鳴らしてくれるものも多いです。
今回入手したモデルは廉価モデルのDT505ですので、この時期のパナソニックの高級ラジカセの象徴でもある電動で表示部や操作パネルがフリップアップするコブラトップ機構は搭載されておりません。
ただこの時期の中級モデルだけあってでかくて重いですね(笑)カセットデッキはWカセット仕様のフルロジックタイプで、録音可能なデッキ2もオートリバースが搭載されています。また、リモコンで全ての操作ができるのも当時の中級機らしい機構ですね。
(廉価モデルはリモコンが付属していない場合が多く、付いてたとしてもCD操作のみでカセット操作や音量などの操作はリモコンではできないものも多かったのです)
今回入手したものは録音可能なデッキ2が不調でしたので録音はできませんが、再生専用のデッキ1は問題なく動作しており、聴覚上でもワウフラ・回転速度不良などは感じません。
CDは廉価モデルではトップローディング仕様が多いのですが、このモデルはフロントローディング機構が搭載されています。こちらの問題なく動作しており、音飛びなどの問題も今の所発生していません。
そしてこの時期は重低音というワードが流行しており、低音がすごくしっかり鳴る機種が多く、また低音ブーストを細かく設定できるものも珍しくありませんでした。
この機種も例外ではなくしっかりとした低音は再生できますが、高音域は正直あまり出てないようです。そういや、この時期のラジカセってこんな感じの音が多かった気がしますね。
そして録音側デッキが不調なので試せていませんが、CD→テープのダビングもAIエディットなるものが搭載されているようです。どのような機能かは不明ですが、当時の高級ラジカセはCDの録音レベルをスキャンした後、自動で録音レベルを調整してくれるものも多かったと思います。また上位機種ではA面の最後を自動でフェイドアウト処理をしてくれたりと、非常に凝ったギミックが多かった気がします。
個人的には上位モデルのバブルラジカセを入手してみたいものですが、なかなか状態の良いものはハードオフなんかでは見かけないんですよねぇ。
【追記】
2~3時間ほどカセットテープを聴いていたところ、突然音がふらつきそのまま止まってしまいました。そのまま試してみるも状況は悪化するばかり。分解せずに確認できる範囲ではピンチローラーが固くなってしまっていたので、原因はその辺かもしれません。
修理に関する知識も技術もないですので・・・このままコレクションとしてしまい込んでおきましょうか(汗