前回は1980年頃に登場したポケコン、1983年に登場したポケコンの話をしてみましたが、今回は超小型PCではありませんが、1986年あたりから登場したNECとEPSONのラップトップ機の話をしてみたいと思います。
まず1986年にNECのPC-9800シリーズとしては初めての持ち運べるラップトップパソコン、PC-98LTが登場しました。
はい、どうみても超小型PCではありません(笑)とは言っても本格的な持ち運べるパソコンという点では画期的でした。重量は約4kgもありますのでかなり重たいですが、当時としては小型軽量といえたものでした。
ただこの98LT、一つ大きな欠点がありまして、PC-98の名前が付いてますが98のデスクトップ機と互換性がありません。小型軽量のためVRAM構成を専用のものにしているため、互換性を確保できなかったそうです。当然ですがあまり売れませんでした(笑)
そして翌年の1987年にエプソンから発売されたPC-286Lです。こちらはNECのPC-9801シリーズと完全な互換性を持ったラップトップパソコンで、通常のPC-9801用のソフトのほとんどが動作するものでNECに先駆けて発売されました。ただし重量がFDDモデルで6.3kg、HDDモデルでは9.4kgととても持ち運びたいとは思えないサイズでした。
そしてエプソンに半年ほど遅れをとり1988年に発売されたPC-9801LVです。
このパソコンは私も以前は所持していました。
こちらのパソコンはPC-9801のデスクトップモデルの事実上の標準機、PC-9801VM相当の性能を持ったラップトップPCです。
先に発売されたPC-286Lよりはわずかに軽量ですがそれでも5.8kg。ちょっとした鈍器にもなりそうな重さですが、NEC純正でデスクトップの98と完全に互換性を持ったモデルということでそこそこヒットしました。
今回は超小型PCからはちょっと離れましたが、初めてデスクトップPCと完全に互換性を持った持ち運び可能なPCが登場したということで軽く触れてみました。