【アナログオーディオ道】レコードプレーヤーの選び方 その1

今回は自分なりにレコードプレーヤーの選び方を考えてみようと思います・

まず、今回は入門者向けと言うことで細かいことは省略して書きます。ここに書いてあること以外にも対応するカードリッジの重量や針圧、ワウフラ、テーブルの重量など様々な要素が音質に影響をしますが、今回は入門者が気にするべき店のみを書きたいと思います。

 

まず、一番大前提として考えなければいけないのは、カードリッジ交換ができるものにするか、できないものにするか・・・ここは大事なところです。

 

もちろん音質面や将来的なアップグレードのことを考えるとカードリッジ交換できるものになるが、実はカードリッジ交換できるタイプのプレーヤーにもデメリットがあります。

カードリッジ交換できるプレーヤーの場合は付属のカードリッジを使ったとしてもゼロバランスや針圧の調整などの面倒な調整作業をやらなくてはいけませんが、機械モノが苦手な人だとかなり難しい作業だと思います。

アームとカードリッジが一体になっているタイプでは一番難しいこの調整作業をやる必要が無いため、簡単に使いたい、音質にはあまりこだわらない人にはカードリッジ交換できないタイプのほうが良いかもしれません。

 

 

では、カードリッジが交換可能なプレーヤーを買うとしてまず最初に注意しなくてはならないのはアームの形状でしょう。

まず、個人的には避けたいと思うのはヘッドシェル一体形タイプ。カードリッジを交換するにあたってヘッドシェルを取り外せない為、取付作業が非常にやりにくくなる上、ディスクに合わせてカードリッジを変えて楽しむような使い方には不向きになります。

特に理由がなければこのタイプは避けるべきではないでしょうか?

では、ヘッドシェルが交換できるタイプでも注意が必要なのはアームの形状。大きく分けてストレートアームとS字アームの2種類があります。ストレートタイプのアームは専用ヘッドシェル以外は使えない。(正確には装着はできるがカードリッジの能力は発揮できない)この場合は専用ヘッドシェルが別売されてる場合でも一般的なヘッドシェルと比べて高価に設定されている事も多く、ヘッドシェルに取付済みのカードリッジも使用することができなくデメリットが多いため、できるだけS字アームのタイプのプレーヤーを選ぶべきでしょう。

実際、自分も最初の1台は新品のストレートアーム機を購入し、色々と調べていくと問題が多すぎて購入したことを後悔し、結局のところは後に中古のS字アーム機を購入し、そちらをメインで使用しています。

 

フォノイコライザーに関しては中級機クラスまでですと内蔵されているタイプも多いですが、内蔵フォノイコライザーに関しては音質が良くないものが多いためできるだけ使わないほうが良いでしょう。カードリッジ交換できるタイプのプレーヤーの場合はフォノイコライザー機能はオフにできるようになっているため、付いてても問題が出るようなことはありません。

アンプにPHONO端子がある場合はそちらに接続し、PHONO端子が無い場合は外付けのフォノイコライザーを用意しLINE入力やAUX入力などに接続すると良いでしょう。

 

そしてレコード盤が乗るターンテーブルを回す方式にもいくつかの方式があり、ドライブ方式と呼ばれます。

まず、最も一般的なのはベルトドライブ方式で、モーターの動力をゴムベルトを使って本体に伝える方式です。ゴムベルトを使用するため長期間使用しているとベルトが劣化するという問題はありますが、大抵の場合はゴムベルトは簡単に交換できるようになっているため、数年単位で交換する消耗品と考えてもいいでしょう。

そして次に多いのはダイレクトドライブ方式、これはモーターの動力をベルトやギアなどの駆動部品を使わずそのままモーターの軸をそのままターンテーブルに載せるという形で、かつては高級機に多く使われましたが最近は中級機クラスにも普通に使われます。モーターの振動がターンテーブルに伝わりやすいという欠点もよく言われますが、大抵の場合はこの辺はしっかり対策されていると思いますのでそれほど気にする点ではないと思います。

他にもアイドラードライブや糸(!)ドライブ方式など様々な方式がありましたが、最近ではほぼ見かけることはありません。

 

さて、次回は付加機能について軽く触れてみたいと思います