5.5インチ液晶を搭載したポータブルゲーム機並のサイズのWindows10パソコン、GPD Winを購入し5日ほど弄り倒してみた感想をちょっと書いてみようと思います。
まず結論から言うと「素晴らしい」の一言に尽きます。
いままで色んな超小型PCを使ってきましたが、ほとんどのものは非常に使いにくく、制約も多い場合が殆どですが、このGPD Winを使ってみての感想は超小型PCなのに制約が少なく想像以上に使える子でした。
まず、画面に関しては少し離れると細かい文字は見えないですが、WebブラウザやSNS関係の専用クライアント、オフィスソフトを使う限りでは困ることはあまりありません。
解像度は1280*720と今時のPCにしては控えめに見えますが5.5インチで使うのにはちょうどいいサイズです。また縦が720ピクセルですと画面の一部が途切れて操作ができないような事はないのは有り難いです。
(他の低価格Windows10ダブレットで縦が600ピクセルしかない機種では画面の一部が途切れて困るような事が何度かありました)
処理速度に関してはAtom X7-Z8750を搭載しているので、モバイルPCとしての充分な処理速度を備えており、ネット端末として利用する分には申し分ない速度が出ています。また軽めの3Dゲームであればなんとか実用になる範囲で動作しますし、2Dゲームや古いゲーム機のエミュレーターなどはまったく問題ないレベルで動作します。
ゲーム以外ではWORDやEXCELなどのオフィスアプリでテキスト中心のデータの編集では全く問題ありませんでした。あまりにも軽快なので試しにAdobeのPhotoshopとLightroomを入れてみましたが、こちらは軽快とは言えませんがなんとか実用に耐えうるレベルの速度で動作しました。
ただ5.5インチの画面で画像編集や調整をしたいとは思いませんがね(笑)
最新・最上位のAtomプロセッサに4GBのRAMを搭載しているので、ちょっと重たいソフトでもなんとかなっちゃいます。これは正直驚きました。
そして、このPCの最大の特徴のゲームパッド部ですが・・・。物理的なボタンの押し心地や配置は申し分ないのですが、残念なのはマウスモードの使い心地です。
両手で持って使う分にはそこそこ使いやすいのですが、机の上に置いて使う場合はクリックが背面のL/Rボタンになってますので非常に使いにくいです。またマウスモード時のボタンのアサイン変更ができないのも辛いところです。
そこでお勧めするのがController Companionというソフトです。Stermで販売されている有料ソフトですが、ゲームパッドをマウス・キーボードに割り当てて操作できるソフトです。こちらを使えば比較的簡単な操作でマウスやキーボードに割り当てることができます。例えば、左スティックをマウスカーソルの操作、右スティックをスクロール(ホイールと同等の動作)、十字キーをカーソルキーに割り当てて使える他、スタート・セレクト同時押しで動作解除・再開ができたりと、非常に快適です。
そして注意が必要なのはモード切替。DirectInputとXinput、そしてマウスモードの切り替えがスイッチで行えますが、ゲームをプレイする場合はゲームを起動してからモードを切り替えるとゲームパッドが認識されないことがあるようなので、起動する前に変更しておく必要があります。
そしてキーボードですが・・・正直なところ、長文の入力などは無理です。
とりあえず付いてますがツイッターなどの短文の入力やアカウント情報の入力などの入力には非常に役に立ちます。仮想キーボードと違って入力に関する制約も少ないため仮想キーボードよりはマシかな?といったレベルです。特にボタンが小さすぎて隣り合ったボタンまで間違えて一緒に押してしまうということは多々ありました。
この配置、もう一工夫してくれれば使いやすくなったと思うんですけどねぇ・・・。
しかし、両手で握って快適に操作できて、しかも軽量なので長時間操作してもあまり疲れないのは素晴らしいです。外ではもちろんですが、家の中で寝転がりながらPCがいじれるというのは有り難いです。