【ジャンクカメラ紹介】富士フィルム Instax mini7 チェキPOP

今回紹介するのは1500円で購入したジャンクのチェキ、Instax mini7。チェキPOPの愛称で販売されていたカメラです。

チェキ自体の説明は必要ないとは思いますが、いわゆるカードサイズのフィルムのインスタントカメラです。

 

2001年発売でチェキシリーズの中でも廉価モデルとなっており、シャッタースピードは1/60秒固定で露出はマニュアル。マニュアルやカタログには記載はないですが、恐らく絞りで調整してるのでしょう。

露出は4段階に設定でき、簡易露出計によりどこに設定すれば良いのかランプで表示されるので、そのランプのついた場所に露出レバーを合わせれば良いという非常にわかりやすいもので、マニュアル露出とはいえ誰でも使えるようになっています。

レンズは60mm F12.7、0.6m~∞のパンフォーカスレンズになっており、ピント調整機構はありません。

 

また、電源は単3電池4本とどこにでも売られている電池で動作するのも大きなポイントでしょう。(他のチェキシリーズはCR2などのカメラ用電池なので入手性がやや劣ります)

 

実際に撮影する手順はまず、レンズを引き出します(手動の沈胴式レンズです)

これが電源ランプになっております。

そして、カメラを被写体に向け、一度ファインダーから目を離し、露出レバー部のランプを確認し、表示されている位置に露出レバーを合わせます。

ファインダー内ではなくレバー部にあるのはかなり不便です。

あとはシャッターボタンを押すだけです。

そして注意したいのは電源オフにすると露出レバーが機械的にリセットの位置に戻されるので、電源を入れる度に露出は設定する必要があるので注意が必要です。

(露出レバーは電源ON時にはストロボモードになっていますので、屋外で撮影する場合はほぼ間違えなく露出オーバーになります。)

 

画質はフィルムカメラらしい懐かしい色調で自分は非常に気に入っています。解像度はかなり低いようで、スキャナで取り込んでPCで使うような使い方には厳しそうです。

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(スキャナ取り込み画像のサンプルです)

 

そして、チェキはフィルムが若干高価で10枚で700円程度します。

通常の35mmフィルムと比較すると、36枚撮りフィルムが700円、現像がプリントなしで600円と計算すると計1300円程度、チェキの場合はフィルム3パックで2100円程度になります。そして画質面でも35mmフィルムのほうが数段上ですから、コストパフォーマンス的にはあまり良くないと言えます。

せめて1本700円のカードリッジで20枚くらい撮影できれば色々と面白い使い方もできそうなのですがねぇ・・・。

 

ただ、気軽にアナログ写真の味が楽しめるカメラとしては非常に面白いカメラだと感じました。

今回入手したのは廉価モデルですが、現行型の上位モデルでは10秒の長時間露出や多重露光、マクロ撮影などの多彩な表現ができるそうで・・・正直そちらも欲しくなってきました(笑)