【雑談】今年で国内メーカー製メモリーナビ登場10周年ですね。

今はポータブルナビ=メモリーナビがすっかり定着してますが、メモリーナビの出始めの頃は実は国内メーカーはどこも相手にしていないって感じだったんですよねぇ。

 

日本でメモリーナビを見かけるようになったのは恐らく2005年頃、聞いたこともないような海外メーカーを中心に確か2万円くらいの価格で発売されてました。

当時はCD-ROMより小さな512MB程度の容量のSDカードに地図データを収録されていて、本当に「とりあえずカーナビとして機能はします」的なレベルでした。

地図も当時でも既に時代遅れのCD-ROMナビにも負ける地図表示で目的地検索は住所入力くらいしかまともに使えなく、その住所入力も収録数がすくなく表示されない番地も多々あった非常にお粗末なナビでした。

またCPUパワー的にもかなり無理をしていた機種も多く、案内中にフリーズ、WindowsCE採用機ではブルースクリーンが出るものまでありました(笑)

 

出始めはそんな感じですが、地図データ用のフラッシュメモリが512MB→1GB程度に増量された機種が発売されはじめた頃からは実用的に使える機種も出始めて徐々に人気も出始めてきました。

そんな中で、国内メーカーで唯一、目をつけたのはサンヨー。今から10年前の2006年11月に1GBのフラッシュメモリを使った初代ミニゴリラ、NV-SD10DTが発売されました。今までのポータブルナビと比べものにならない程コンパクトで実用的なポータブルナビとしてヒット商品になりました。

 

それを見て慌てたのが当時ポータブルナビで大きなシェアを持っていたパナソニックでした。そこでパナソニックの取った行動はDVDポータブルナビを(実売価格で)値下げしてサンヨーのミニゴリラに対抗しましたが、DVDドライブを搭載しているためどうしても大きくなるボディーではサンヨーのミニゴリラには対抗できなかったようです。

そしてそのパナソニックはメモリーナビを発売するまでに1年以上の遅れを取ってしまったというわけです。

 

そしてメモリーナビ人気で参入したメーカーも非常に多く、一度はカーナビ市場から撤退したソニーや、今までポータブルナビを作ってなかったパイオニアも市場に参入し、それに加えてDVDを超える大容量フラッシュメモリの普及により、それまで後付けのカーナビの主流だったDVD搭載のオンダッシュタイプをあっという間に駆逐してしまい、2011年現在、モニターと本体別体のオンダッシュタイプのナビを作っているメーカーはありません。

 

また、メモリー容量の向上・低価格化で16GBを超えるメモリーが搭載できるようになると、ポータブルナビだけではなく通常の2DINインダッシュナビでもフラッシュメモリを使ったナビがラインナップされ、完全にDVDナビを駆逐し、現在では一部の上位機種を除きほとんどがフラッシュメモリーのナビになっている状況です。

10年前では想像すらできませんでした。

 

そして、私の個人的な記憶では2008年頃だと思うのですが、聞いたこともないようなメーカーから1万円を切る激安ポータブルナビが発売され、ホームセンターなどを中心に見かける機会が増えてきました。当時の製品はとても実用的に使えるレベルではなく、試しに買ったが結局使わずに取り外したなんて人も多かったのではないでしょうか?

そして先日、1万円のポータブルナビを見て予想以上に実用的に使えそうでしたので買ってみましたが、地図データ用フラッシュメモリが8GBと大きく、とても2008年頃の1万円ナビとは比較にならないほど使える子になっており、ナビ機能だけで比較するのであれば2008年頃の国内大手メーカー製のポータブルナビより良さそうな感じでした。

こちらの激安ナビの進化も凄いものです。

 

今後、カーナビはどんな形になるんでしょうかねぇ。想像もつきません。