【雑談】カーオーディオの音質調整をやってみました。 その4 イコライザー編

さて、数値で機械的に調整できる調整としては最終段階になります。

イコライザーの基本設定はピンクノイズ音源を大きめの音量で再生しながら、スマホのオーディオアナライザアプリでの画面を見ながら、各周波数帯の音量をできるだけ均等になるように調整します。ただしスマホアプリの場合は超低音域や超高音域の精度の関してはかなり怪しいので、アナライザイザ画面の左右両端が極端に盛り上がってたり下がってたりしても気にする必要はありません。

FH-9200DVDには搭載されていませんが、DEH-P970やP01等の左右独立イコライザーを搭載している機種の場合はこの段階では左右同じ数値に設定すると良いと思います。

 

次に実際に聴覚で調整を行います。

まず、大きめの音量でテスト用トーン信号を63Khzあたりからイコライザーの調整できる周波数のトーン信号を順番に再生していき、各トーン信号の音量がほぼ同じようになるように調整します。極端に高い周波数帯はわかりずらいと思いますがその場合はそれほどシビアに調整する必要はありません。(高い周波数ほど人間の耳では聞き取りづらくなります)

今回使用したFH-9200DVDには調整されてませんが、左右独立イコライザーを搭載したデッキの場合は、音量と併せてほぼ正面から各周波数帯のトーン信号が聞こえるように左右のバランスも調整します。(特に低音域は指向性が低くわかりにくいので、そのあたりはシビアに調整する必要はありません)

 

長々と4部構成になりましたが、以上で機械的にできるカーオーディオの音質調整は完了です。この段階での調整した数値はメモしておくと良いでしょう。

あとは実際に自分の良く聴くCD、できるだけ様々なジャンルの楽曲を聴きながら調整していきましょう。そして、よくわからない音になってしまった場合はメモしておいた数値に戻して再調整、この繰り返しになります。

 

そして音を聞きながらの調整は連続して1時間程度を上限にしましょう。あまり長時間聴いてると感覚がおかしくなってくるのか、よくわからなくなってきたり、翌日聴いたら変な音質だったりするなんてことはよくある話ですので・・・・。

そして納得する音になるまで1ヶ月くらいかかるなんてよくある話なので、時間がある時に少しづつ調整をしていくようにしてください。

長時間連続して調整作業をする場合は長くても1時間ごとに15分以上の休憩を入れてその間はあまり音楽は聴かないようにされることをお勧めします。

(プロショップのチューナーと呼ばれるような方でもそのようにしているようです)

 

あとは本当であれば、高級ホームオーディオの音や、プロや上級者が調整したカーオーディオの音を聞いて比べてみるのが理想です。

プロの調整したカーオーディオの音に関してはプロショップが主催したイベントなどで主催されているときでしたら、気軽にデモカーの音を試聴できる場合も多いようです。

他にネット上でカーオーディオ好きが集まるコミュニティーなどに参加し、オフ会などで他の人の音を聞かせてもらおうのもひとつの手です。

 

【カーオーディオ専門用語解説】

イコライザー

各周波数帯の音を調整できるもので、3~31の周波数帯で調整できるものがあり、高価なオーディオ機器ほど多くのバンド数を持ちますが、その分細かい調整ができる反面調整は難しくなります。

 

・左右独立イコライザー

通常のイコライザーは左右両方の音を同じように補正しますが、左右独立イコライザーではその名の通り、左右で別々な補正を行うことができます。

左右のスピーカーで取り付け位置や設置方法によって特性が変わることが多々あるカーオーディオでは上級機種を中心に搭載されていますが、最近では実売3万円台の比較的安価な機種でも搭載されていることもあります。