スピーカー出力レベルは様々な方法があり、実際に音楽を聴いて自然に聞こえるように調整する方法もありますが、今回はスマホアプリで生成したピンクノイズ信号とオーディオアナライザアプリで調整を行いました。
まずはツイーターの音量を調整するため、ドアスピーカーとウーファーの音量を最小にして、ピンクノイズ音源を再生します。
ここで左右のツイーターの音量を調整して自分の目の前から音がきこえるように各音量のバランスを調整します。調整はできるだけマイナス方向に調整したほうが音質的には良いと思います。
(左のほうから音が聞こえるようであれば左のスピーカーのレベルを下げるようにして調整します)
次にドアスピーカーとの調整ですが、ピンクノイズを再生したままスピーカー出力レベルの設定画面を開き、オーディオアナライザのアプリも用意します。
オーディオアナライザを開いたスマホを普段自分が聴く頭くらいの位置で、画面を見ながら各スピーカーの音量が均等になるように音量調整します。
(少しシートをリクライニングさせて調整するといいかもしれません。)
左右の音量バランスはたとえばツイーターが右-2左0でしたら、ドアスピーカーも同じ音量差で仮設定をすれれば良いと思います。
そしてツイーターの設定値をメモってからツイーターの音量を最小にし、ドアスピーカーの音が概ねツイーターと同様の位置から聞こえるように調整します。
調整後、再びオーディオアナライザで音量バランスが大きく崩れていないことを確認し、崩れているようであれば左右両方の音量を調整してください。
そして再度ツイーターの音量を戻し、再びアナライザで音量バランスを確認し調整します。
この段階でその2で設定したクロスポイント付近の音量が極端に大きくなっていたりする場合はクロスポイントのハイパスフィルタ・ローパスフィルタの数値を調整します。
そしてサブウーファーの調整ですが、私の場合はこれは音楽を聴きながら行います。
大きめの音量で音楽を再生します。この時点では妙に低音ばかり強調された音になっていると思いますので、ウーファー音量を下げていき、ウーファーの音が強調されないくらいの音量に調整します。これは複数のジャンルの音楽を繰り返し聴きながら調整していきます。
ウーファーに関しては「本当にウーファーから音が出てるの?」程度の音量で構いません。ウーファーは本来、低音の音量を稼ぐためのものではなく、ドアスピーカーが苦手な極端な低域を助けてあげるのが本来の仕事ですので。
実際、プロショップなどで調整したカーオーディオのサブウーファーはサブウーファーだけ音を出すと音はあまり出ていなく音量を上げても音が出てるというより振動しているのがわかるって感じの調整になってる場合がほとんどです。
以上でスピーカー出力レベルの調整は終了です。
※カーオーディオ専門用語解説に関してはこの回で解説する新しい用語がないので省略します。