【1】ぷらら定額無制限プラン
ぷららの提供する容量無制限のSIMカードです。こちらは速度が3Mbpsで使い放題という謳い文句で提供されているSIMカードです。
他社の無制限SIMは最大150Mbpsとかを謳い文句にしているものも多くありますが、実際の実効速度ではぷららSIMでは2~3Mbps出ることが多く、他社のものより高速で安定しているように感じます。(他社は1Mbps切るようなことも多いらしいです)
また、無制限SIMの名前は伊達ではなく、月の容量はもちろん、大量通信を行うと帯域制限を受けるなんていうようなこともないようで、月30GB以上使うような使い方でも速度規制を受けるようなことはありませんでした。
今回紹介するSIMの中でスマホで動画ことが多い方、パソコンで使用する方などの通信容量が多いヘビーユーザーには一番の勧めとなります。
【2】IIJ mio
こちらは月の通信容量が決められているタイプで、最安値の料金プランでは3GB SMS付きで1040円となっております。
こちらは月の容量は1か月だけは繰り越して使うことができますので、使用容量が少なかった月は翌月はその分多く使用できます。
また、通信容量はクーポン制になっており、クーポンオフ時は通信速度が200kbpsに制限されますが、月の使用容量にカウントされず、クーポンをオンに設定しているときにだけ高速通信が利用できるようになってます。
つまり、普段メールやSNSなどの比較的通信容量が少ない通信のときはオフの状態で、遅いな・・・と思ったときはオンにすれば無駄なく月の容量を使うことができます。
高速通信時の実効速度はほとんどの時間帯で20Mbps程度出ることが多く非常に高速なので、ゲームや動画再生などでも支障が出ることは少ないと思います。
月の容量が5GB以下でなんとかなるような使い方の人にはお勧めの回線です。
【3】U-Mobile
今回、短期間ではありますがU-mobile通話プラスプランをテストすることができましたのでこちらもお思います。
こちらは月額3GB/5GB/使い放題と通信容量が選べるタイプの回線で、使い方にあったプランを選ぶことができるほか、使用状況を見て使い放題プランに変更することもできる回線となっております。
こちらのSIMは・・・目を疑ってしまうほど遅い・・・。実効速度が多くの時間帯で良くて1Mbpsで、1Mbpsを割り込むことも多くありました。これは地域や時間帯により一概には言えないですが、高速な通信を希望する人にはお勧めできないかもしれません。
また、大量通信時の規制もありますが、こちらの条件は明確には発表されていません。
ただ、他社にはないところとしては、無制限プランで契約した後、実際に使う容量が少なかった場合は3GBや5GBのプランに変更できるのは大きなポイントかもしれません。
【4】DTI Servermans SIM
こちらはちょっと変わり種でワンコインで利用できる月額467円の回線となっております。ただし通信速度は250kbpsに限定され、高速通信はオプション扱いとなります。
ただ、実効速度は250kbpsを大きく上回る500kbpsを超えるような速度が出ることも多々あり、上りは1Mbpsを超えることも多々あり、ツイキャスなどの動画配信に利用することもできました。
その反面、1日100MB以上の通信を行うと厳しい制限がかかり、ほとんどの通信で通信エラーが発生して正常に利用できないレベルの規制がかかることがあります。
外出先ではメールやSNSサイトのチェック程度の利用やサブ機への利用などにはお勧めできる回線になっております。
MVNO回線(格安SIM)に関しては各社実効速度やサービス品質などに大きな差がありますので、購入前に最新の状況をネット等で調べてから契約することをお勧めします。
また、料金が安い分マイナスポイントが多いという点もあります。ドコモ等の大手キャリアと比べての欠点は色々ありますが、注意が必要な点をあげておきます
1.サポート体制の差
一部例外はありますが、MVNO各社の場合は電話やメールでのサポートとなり、店頭サポートを受けられる事業者は少数派です。また、端末セットで購入した場合、端末のサポート(修理含む)は直接メーカーとのやりとなる場合が多いようです。
また、店頭サポートを受けられる事業者であっても店舗数は非常に限られている点も注意が必要です。
ショップなどでのサポートを利用することがあるような方やインターネットに関する知識に自信がない方は今の段階ではお勧めできない面もあります。
2.実効通信速度の差
こちらは事業者により多きな差が出ており、比較的高速で安定している事業者でもドコモ等の大手キャリアと比べると通信速度は落ちます。
高速で安定した通信を求めるのであれば、大手キャリアをお勧めします。
3.契約方法の差
大手キャリアであれば店頭で即日契約ができますが、MVNOキャリアの場合は基本はネット上での申し込みになっております。最近は一部で店頭契約ができるものもありますが、また少数派です。
また、申し込みにあたってクレジットカードが必須になる事業者がほとんどなのも注意が必要な点です。
4.LINE等の年齢認証が必要なサービスが使えないことがある
MVNO各社では年齢認証サービスには対応していませんので、LINEのID検索機能などのごく一部サービスの利用に支障がでることがあります。
5.キャリアメール(@docomo.ne.jp等のメールアドレス)が無い
メールは基本的にGmail等のフリーメールを利用する形になり、キャリア側からはメールサービスは提供されないことがほとんどです。
使い勝手的にはGmailでもほぼキャリアメールと同様に使えますが、ニコニコ動画など一部サービスでキャリアメール以外では機能制限あったり申し込みができなかったりするサービスが稀にあるので注意が必要です。(最近ではかなり少なくなりました)
6.音声通話の料金が割高
最近は音声通話の付いたMVNO回線もかなり広まっているようですが、通話料の面では大手キャリアと比べて割高なようで、音声通話を頻繁に使う人はよく検討する必要がありそうです。
また、050の番号を使ったIP電話サービスを活用して通話料金を削減するという方法もありますが、大手キャリアのように定額通話サービスなどはありませんので、場合によってはMVNO回線のほうが割高になります。
また、音声通話が多い人は旧来のガラケー等を大手キャリアに持ち込んで音声通話のみの契約をして2台持ちという方法もあります。(端末同時購入では音声通話のみの契約では契約できないことが多いようです)
まぁ、キャリアが高いのは別にぼったくってる訳ではなく、充実したサポート体制と引き換えに割高な料金になっているという事です。逆にいうとMVNO各社が安いのはサポート体制が薄い分安くなっているということです。
ひと昔前ですと、MVNO事業者はほとんど知られていなく、利用者もマニア層が多かったのですが、最近では大手量販店での取り扱いも始まり、知名度も急速に広まってきてますので、今後は大手キャリアとMVNO事業者の差はより少なくなるものと思われますので、今後の動向には期待したいところですね。