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【モバイル機器遍歴】第3回 1994年発売 シャープ アクセスザウルス PI-5000FX

第3回はシャープザウルスシリーズ3代目、アクセスザウルスPI-5000FXを紹介します。

 

ザウルスシリーズは大きく分けて初期のPIシリーズ、インターネットやマルチメディアに対応したMIシリーズ、Linuxを搭載したSLシリーズの3つの系列がありまして、今回は1994年発売の初期のPIシリーズの3代目PI-5000FXを紹介します。

 

このザウルスシリーズは一部機種を除き基本的に1枚板の今のスマートフォンと同じようなスタイルになっており、ハードウェアキーボードは省略されタッチパネルのみの操作になっております。

基本機能は旧来の電子手帳シリーズと同様に電話帳・スケジュール、メモ帳機能を基本としており、画面が大型化したことにより、旧機種では実用的ではなかった手書きメモが実用的になったことで活用の幅が広がりました。

 

また、ADD INアプリ機能が搭載され、ICカードを使用せずに内蔵メモリに追加ソフトをインストールできるようになっておりました。

ただ、動作の安定性を重要視しており、ADD INアプリで利用できるのはBASICプログラムのみで、インタープリタによる動作になりますので動作は非常に遅く、ADD INプログラムから利用できる機能は制限されていました。

その反面、個人ても気軽に購入できる安価な開発環境が用意され様々なフリーソフトが出回り始めたのもこの機種からになります。

(旧来機種でもICカードでソフト追加は可能でしたが、開発に必要な機材が高価で個人で手を出せるようなものではありませんでした)

 

また、PI-5000シリーズからはパソコン通信に対応し、当時出始めたISDN公衆電話を利用すれば外出先からパソコン通信を行うことも可能でした。

(※当時は携帯電話やインターネットはほとんど普及していませんでした)

画面解像度もパソコンと比べたら非常に低く、通信速度も処理速度も非常に遅いため、メインの通信環境としての利用は難しいレベルでしたが、当時ポケットに入る機器でパソコン通信ができる機器は他にあまり無かったと記憶しています。

 

その後、ザウルスシリーズは多彩な機種が発売されましたが、8ビットCPUを搭載したPIシリーズでは性能的な限界も見え始め、1996年にはインターネットやカラー液晶などの今のスマートフォンに近い機能を持ち始めたMIシリーズが発売されます。