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【思い出のレトロPC紹介】第3回 NEC PC-98x1シリーズ

3回目は日本の16/32ビットパソコンの標準機とも言えるPC-98x1シリーズを紹介しようと思います。

PC-98シリーズ及びエプソンの互換機は多数使用してきたため、特定の機種の話ではなくPC-98シリーズ全般の話をしたいと思います。

 

NECから1982年に発売された16ビットパソコンで、全盛期には日本のパソコンの9割は98シリーズと言われるほどの普及率を誇ったマシンでした。

特に1986年に発売されたPC-9801VM21ではCPUに同社のV30、メインメモリ640KB、4096色中16表示のグラフィック機能を標準装備し、ホビー用途では事実上の標準機をなり、特にゲームソフト等では対応機種にPC-9801VM以降という表記がほとんどとなりました。

ただ、当時のNECPC-9801シリーズはビジネス機として考えられおり、スプライト機能や低解像度モードで多色表示などの機能は備えられておらず、音源も一切搭載されていないため、アクションゲームやシューティングゲーム等は苦手でPRGやAVGなどの派手な画面の動きが少ないソフトが多く発売されました。

 

グラフィック性能や音楽機能ではシャープから発売されていたX68000シリーズと大差を付けられていたのにも関わらず大きなシェアを獲得できる理由は幅広いジャンルのソフトが揃っており、普及率も高いため、「職場や学校と同じソフトが使えるから」とか「周りがみんな98だから」という理由で選んだ人は多いと思います。

対するX68000ではアーケードからの移植作品などの多彩なゲームソフトやホビー用途のソフトは数多く揃っていたものの、ワープロ表計算、データベースなどの実用ソフトの面ではラインナップが乏しかったのも、98が普及した要因とも言えると思います。

 

そんな圧倒的なシェアを誇っていた98シリーズに陰りがみえはじめたのは1993年頃ではないでしょうか?

国内でWindows3.1の発売が開始されたのがこの1993年でしたが、MS-DOS時代はOSでディスクアクセスやテキスト操作は一部標準化されていましたが、実際にはハードウェアを直接操作していたため、98向けのソフトは98シリーズでしか動かないため、ソフトウェア資産の多いPC-98シリーズは圧倒的に有利でしたが、Windowsが普及するとWindows用のソフトウェアならパソコン本体の機種を問わずに使用できるため、Windowsが動作するパソコンならどのパソコンでも同じソフトウェアが使えるという状況になり、それまで海外で広く普及していたAT互換機が国内外の多くのメーカーから発売されました。

AT互換機はPC-98x1シリーズよりも圧倒的な低価格で、低価格なマザーボードなども多く出回っていたため、今までパソコンに関わったことないような家電メーカーまでもが低価格なAT互換機を発売してきたため、一気にPC-98シリーズは窮地に立たされました。

PC-98シリーズもベースモデルで10万円を切るPC-9801BX4等の低価格機をラインナップして対応したものの、AT互換機には勝てず、1997年には一般家庭用のパソコンは実質AT互換機(一応NECはAT互換機ではなく新しいアーキテクチャのパソコンだと当初は言っていましたが)に切り替え、ホームユースでのPC-98全盛の時代に幕を閉じました。

しかし業務ユースを前提にしたモデルは2003年まで販売しており、OSもWindows2000まではPC-98シリーズでも動作するものが販売されていました。サポートも2010年で打ち切られPC-98シリーズの歴史に幕を下ろしました。かつては日本のパソコンの御三家と言われたシャープ・富士通NECの三社の中で最後まで生き残ったのはNECだけでした。

 

私が最後に購入したPC-98シリーズはPC-9821Ls12というノートタイプでWindows95プレインストールされたマシンを使用していました。その直後に実質AT互換機のPC-NXシリーズが発表され本当に驚いた覚えがあります。