まず、3DOとは機種の名前では無く規格の名称で、3DO社という会社の統一規格で、日本からはパナソニックとサンヨーの2社、海外ではSUMSUNGやGOLDSTARなどからも発売されておりました。
他のゲーム機とは異なり、ハードメーカーはソフトによるロイヤリティー収入が無いため、ハード本体の価格がどうしても高くなってしまった事もありますが、後に発売されるプレイステーションも4万円近い価格でありながら大ヒットを飛ばしていたことを考えると、要因は価格ではなくソフトが充分に揃わなかったことが要因だと思われます。
ハードは32ビットRISCプロセッサのARM60 12.5Mhzを採用し、グラフィックは1677万色をVGAの解像度で表示できるほか、6400万ピクセル/秒の3Dグラフィック機能や30fpsの動画再生機能(コーデックはシネパック)などの当時としては圧倒的な高機能ではあったのですが、当時はそれを活用できるソフトウェアが揃わなかったのが敗因だとは思います。
私は3DOはリアルタイムではなく、最近になって中古で安く売られていたのでコレクションとして購入しましたが、正直なところ動作テストで何回か起動しただけで、それからはコレクション棚に眠ったままになっています。