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【思い出のレトロPC紹介】第1回 シャープX1シリーズ

また妙な連載形式のものをはじめてしまいました。

今回から紹介するのはレトロPCということで、1980年代~90年代に登場した個性豊かなレトロPCを紹介します。

今のパソコンとは異なり、90年代前半頃までのパソコンは各社OSやアーキテクチャがまちまちで、他メーカー間との互換性なんかはほとんど無く、各社非常に個性豊かなパソコンが多く存在しました。

 

カメラ・ゲーム機に関しては自分の保有するものを紹介してきましたが、レトロPCに関しては手元に残っているものが少なく、当時使っていた機種、思い入れのある機種などを中心に保有の有無を関係なく紹介していきたいと思います。

 

第1回目は自分が初めて触ったパソコン、シャープのパソコンテレビX1を紹介したいと思います。

こちらは私の幼少期にうちの父が購入したパソコンで自分はよくこのパソコンでゲームをやった覚えがあります。

X1が発売されたのはファミコンが登場する前の年の1982年に発売したグラフィック機能を重視したホビーパソコンです。

 

このパソコンが他メーカーと決定的に異なる点は「クリーン思想」という考え方で設計されたという点です。

他のメーカーのパソコンのほとんどがBASIC(※1)がROMに内蔵されていましたが、シャープ製のパソコンはROMにBASICやOS等が搭載されていなく起動時にカセットテープ(※2)からBASICを読み出して起動する形になっていました。

そのため、他社のPCが電源を入れればすぐに操作可能な状態になるのに対し、シャープ製のパソコンは電源を入れてから実際に操作できるようになるまで数分かかるという欠点があり、その為かシャープのパソコンは遅いと誤解を招くこともありました。

その反面、X1シリーズでは標準添付されているHu-BASICの他にサードパーティー製BASICや他の言語などを利用することができました。他メーカーが自由にBASICやOSを選んで使えるようになったのはフロッピーディスクが普及してからになった事を考えると先進的な設計だということがわかります。

 

また、他メーカーのほとんどのパソコンはデータ記録用のカセットレコーダーがオプション、外付けになっており、市販のラジカセなども流用できるようになっていたのに対しX1はカセットレコーダーが内蔵されており、他メーカーと比べて高速で安定した読み出しができることが特徴でした。

そのほかに電動コントロールに対応しており、ソフトウェアから自動で録音・再生はもちろん、テープの頭出しや巻き戻し・早送りができるようになっており、他メーカーと比べてテープの多彩な使い方ができます。

(他メーカーではデータを読み出すときはパソコン側で読み出し操作をした後にカセットレコーダーの再生ボタンを押す必要がありました)

 

他メーカーと比べて圧倒的に綺麗であったグラフィック機能やパソコンとテレビ画面が合成できるスーパーインポーズ機能など、他メーカーには無い多彩な機能とハイスペックな性能で、システム一式で30万円程度と他メーカーと比べて高価ではありましたが非常に売れた機種でした。

 

【注釈】

※1:当時の家庭用パソコンのほとんどに搭載されていたプログラミング言語です。今のパソコンのOSに近い機能も持ち合わせており、パソコンを起動したらまずBASICが起動しそこから操作を始めるというのが当時のほとんどのパソコンでした。

※2:当時はハードディスクなどは存在せず、フロッピーディスクも非常に高価だったので普通の音楽用カセットテープにプログラムやデータを音声信号に変換し保存・読み出しを行っていました。